2015.11.10

2015年世界チャンピオン(16)…男子グレコローマン130kg級/リザ・カヤルプ(トルコ)《オリンピック出場枠獲得国&アジア予選展望》

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

【男子グレコローマン130kg級】
リザ・カヤルプ(トルコ=Riza Kayaalp)

(撮影=矢吹建夫)

 1989年10月10日生まれ、25歳。11歳からレスリングを始め、2005・06年に欧州カデット選手権100kg級優勝。2007年に世界ジュニア選手権120kg級2位で、翌年優勝する。

 2008年、一気に北京オリンピックに抜てきされたが、初戦敗退に終わった。2009・10年世界選手権3位とトップの地位を確立し、2011年の世界選手権で初優勝。しかし、ロンドン・オリンピックは3位に終わった。

 2013年世界選手権は繰り上げで2位へ。2014年も2位だったが、2015年は欧州大会で優勝し、勢いをつけて2度目の世界一に輝いた。

■リザ・カヤルプの2015年世界選手権成績
決  勝 ○[1-0]Mijain Lopez Nunez(キューバ)
準決勝 ○[6-0]Sabahi Shariati(アゼルバイジャン)
3回戦  ○[Tフォール、2:00=8-0]Oleksandr Chernetskyy(ウクライナ)
2回戦  ○[Tフォール、1:38=8-0]Lukas Hoermann(オーストリア)
1回戦  ○[2-0]Ioseb Chugoshvili(ベラルーシ)

【世界選手権1~5位選手】(オリンピック出場枠獲得選手)
[1]Riza Kayaalp(トルコ)
[2]Mijain Lopez Nunez(キューバ)
[3]Aleksander Chernetski(ウクライナ)
 〃  Beylal Makhov(ロシア)
[5]Sabahi Shariati(アゼルバイジャン)
 〃  Robert Smith(米国)

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 《2016年3月・アジア予選展望》  ※国際主要大会成績(青が出場枠獲得国)

 世界選手権ではアジアからの出場枠獲得国はなし。アジアの全強豪が集まってのアジア予選となる。

 2014年アジア大会と2015年アジア選手権を制したヌルマカン・ティナリエフ(カザフスタン)、2014年アジア選手権優勝のベフナム・メフディザデフ(イラン)またはアジア大会3位のバシル・アスガリ・ババジャンザデフ(イラン)、同2位で今回の世界選手権7位のムラト・ラモノフ(キルギス)が先頭集団。

 アジア大会2位のキム・ヨンミン(韓国)、同3位で2015年アジア選手権2位ののメン・シアン(中国)らが続く状態。