※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【男子グレコローマン98kg級】
アルトゥール・アレクサニャン(アルメニア=Artur Aleksanyan)
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(撮影=矢吹建夫)
1991年10月21日生まれ、23歳。10歳の時からレスリングを始め、2009年世界ジュニア選手権84kg級3位などを経て、2010年同選手権で優勝。2011年にはシニアの世界選手権96kg級に出場して7位。
2012年に欧州選手権とロンドン・オリンピック欧州予選で優勝。同オリンピックで銅メダルを獲得した。
2013年は欧州選手権で優勝し、世界選手権は2位。2014年は階級区分変更によって98kg級で闘い、欧州選手権と世界選手権で優勝。2015年は世界選手権で連覇を達成。2度の世界選手権を含めて国際大会を8大会連続で優勝している。
■アルトゥール・アレクサニャンの2015年世界選手権成績 決 勝 ○[3-0]Ghasem Gholamreza Rezaei(イラン) 準決勝 ○[Tフォール、9-0]Alin Alexuc Ciurariu(ルーマニア) 4回戦 ○[Tフォール、10-1]Dimitriy Timchenko(ウクライナ) 3回戦 ○[4-0]Marthin Hamlet Nielsen(ノルウェー) 2回戦 ○[Tフォール、8-0]米平安寛(日本) 1回戦 BYE |
【世界選手権1~5位選手】(オリンピック出場枠獲得選手)
[1]Artur Aleksanyan(アルメニア)
[2]Ghasem Gholamreza Rezaei(イラン)
[3]Islam Magomedov(ロシア)
〃 Dimitriy Timchenko(ウクライナ)
[5]Elis Guri(ブルガリア)
〃 Alin Alexuc Ciurariu(ルーマニア)
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《2016年3月・アジア予選展望》 ※国際主要大会成績(青が出場枠獲得国)
アジアからはイランのみが出場枠を獲得。2014年アジア大会と2015年のアジア選手権2位のディ・シアン(肖棣=中国)が、今大会は7位で出場枠獲得を逃した。アジアの闘いの最右翼と思われるが、2014年アジア大会3位のイェルラン・イスカコフや2015年アジア選手権3位のマルグラン・アッセンベコフらカザフスタン勢も互角の力を持っている。
他の国は、どこも同じような成績。中国、カザフスタンの“2強”をどうしのぐか。