※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【男子グレコローマン75kg級】
ロマン・ブラソフ(ロシア=Roman Vlasov)
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(撮影=矢吹建夫)
1990年10月6日生まれ、25歳。2006・07年に欧州カデット選手権で連続優勝、2010年に世界ジュニア選手権を制し、翌11年はシニアの欧州選手権74kg級3位と台頭。世界選手権に初出場初優勝を飾った。
2012年は欧州選手権ほかでも優勝する快進撃を見せ、ロンドン・オリンピックでも優勝。2013年も欧州選手権、ユニバ―シアードと優勝を重ねた。
しかし同年の世界選手権決勝で、66kg級オリンピック王者だった金炫雨に(韓国)に敗れて2位。2年以上にわたる無敗記録が途切れ、2014年世界選手権75kg級でも2回戦で米国選手に敗れた。
2015年は7月のピトラシンスキ国際大会(ポーランド)で優勝し、世界選手権で王者に返り咲いた。
■ロマン・ブラソフの2015年世界選手権成績 決 勝 ○[6-0]Mark Overgaard Madsen(デンマーク) 準決勝 ○[6-0]Elvin Mursaliyev(アゼルバイジャン) 4回戦 ○[7-0]Doszhan Kartikov(カザフスタン) 3回戦 ○[5-0]Peter Bacsi(ハンガリー) 2回戦 ○[Tフォール、4:43=10-0]Petr Novak(チェコ) 1回戦 ○[3-0]Arsen Julfalakyan(アルメニア) |
【世界選手権1~5位選手】(オリンピック出場枠獲得選手)
[1]Roman Vlasov(ロシア)
[2]Mark Overgaard Madsen(デンマーク)
[3]Andrew Thomas Bisek(米国)
〃 Doszhan Kartikov(カザフスタン)
[5]Saeid Morad Abdvali(イラン)
〃 Elvin Mursaliyev(アゼルバイジャン)
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《2016年3月・アジア予選展望》 ※国際主要大会成績(青が出場枠獲得国)
アジアからイランとカザフスタンの2ヶ国が出場枠を獲得。2013年世界王者などのキム・ヘイウォンウ(金炫雨=韓国)が不覚を喫した。イランとカザフスタンのいないアジアでは頭ひとつ抜け出しているだろう。
2014年アジア選手権2位のアタベク・アジスベコフ(キルギス)、2014年アジア大会71kg級2位で2014年アジア選手権3位のディルショド・ツルディエフ(ウズベキスタン)などが続く。