2015.11.04

モンゴルを含め53チーム532選手が参加…11・1吉田沙保里杯津市少年少女選手権

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(文・写真=桑田信明)


《各階級成績》

 11月1日(日)、三重県津市久居体育館にて、日本全国各地はもとより、東アジアのモンゴルから15名の選手を迎え、国際親善色豊かに53チーム532選手が参加し「第3回吉田沙保里杯津市少年少女レスリング選手権大会」が盛大に行われました。

 年々参加選手数が増加するこの大会は、吉田選手の「オリンピック3連覇記念行事」として行われ、津市の全面協力の下、ALSOK綜合警備保障株式会社をはじめ、地元のスポンサーが協賛し、ゲストに2015年世界選手権代表の小島豪臣選手、登坂絵莉選手、川井梨紗子選手、土性沙羅選手を迎え、華やかに開催されました。

 大会の趣旨である「攻めるレスリング」をモットーに、通常ルールに加えて消極的な選手には小学生でもアテンションを与え、それでも攻めない場合はコーション+1点が相手に与えられる特別ルールを採用した吉田栄利競技委員長によると、「父の教えである“攻めるレスリング”を身に着けて、いつの日か世界で活躍してほしいと願ってこのルールにしました」とルールについてコメントし、故吉田栄勝さんと同期で旧知の仲である平沢審判長も「栄勝の遺志を継いで息の長い大会にしていきたい」と抱負を語りました。

 そして、吉田沙保里大会名誉会長は「この大会に出場した選手の中から、私に続いて是非ともオリンピックで金メダルを獲得してほしい」とコメント。出場した選手たちも異口同音に「オリンピックに行きたい」と目を輝かせていました。

 また、大会委員長を務めた栄和人・(公財)日本レスリング協会強化本部長は「子供たちは活きいきとした表情でレスリングをしている。このまま楽しくレスリング競技を継続していただき、強いだけではなく、立派な選手に成長していただきたい」と語りました。

 リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの日本代表に内定した選手が全員で表彰式の授与者を務めることや、閉会式では子供たちの屈託のない質問に真剣に答えるなど、参加した選手は身近に代表選手と接することができるとともに、前日に合同練習会が行われるなど、他の大会と差別化された個性的で活気ある大会となりました。


4面で行われた試合

審判とスタッフがおそろいのTシャツで業務に従事

リオ代表を近づけている4選手が行う表彰式

数々の協賛品