※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【男子フリースタイル125kg級】
タハ・アクグエル(トルコ=Taha Akguel)
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(撮影=矢吹建夫)
1990年11月22日生まれ、24歳。13歳からレスリングを始める。2010年世界ジュニア選手権120kg級で2位となり、翌年のゴールデンGP決勝大会で優勝してシニアの世界で台頭を始めた。
2012年のオリンピック予選第1戦を勝ち抜いてロンドン・オリンピックへ。ロンドンでは前年世界王者のバイリャル・マホフ(ロシア)に敗れて10位だった。その後、同年世界学生選手権、2013年欧州選手権、ユニバーシアードで優勝。しかし、世界選手権は3位に終わった。
階級区分変更で125kg級になった2014年は欧州選手権で優勝したあと、世界選手権で初優勝。2015年も欧州大会を制し、世界選手権で2年連続2度目の優勝を果たした。無敵の進撃を続けている。
■タハ・アクグエルの2015年世界選手権成績 決 勝 ○[Tフォール、1:02=10-0]Jamaladdin Magomedov(アゼルバイジャン) 準決勝 ○[Tフォール、0:54=10-0]Bilyal Makhov(ロシア) 3回戦 ○[6-1]Daulet Shabanbay(カザフスタン) 2回戦 ○[4-2]Levan Berianidze(アルメニア) 1回戦 ○[Tフォール、?=11-0]Jose Cuba Vazquez(スペイン) |
【世界選手権1~5位選手】(オリンピック出場枠獲得選手)
[1]Taha Akguel(トルコ)
[2]Jamalladin Magomedov(アゼルバイジャン)
[3]Geno Petriashvili(ジョージア=グルジア)
〃 Beylal Makhov(ロシア)
[5]Jargalsaikhan Chuluunbat(モンゴル)
〃 Levan Berianadze(アルメニア)
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《2016年3月・アジア予選展望》 ※国際主要大会成績(青が出場枠獲得国)
世界選手権では、伏兵と言えるモンゴルのみがアジアから出場権を獲得。アジアの大会でコンスタントに1、2位を占めるイランなど強国が残った。
イランからは、2012年ロンドン・オリンピック125kg級3位のコメイル・ガセミか、2014年アジア大会優勝のパルビス・ハディ・バスマンジがオリンピック出場を目指す。どちらが出てきても、アジア予選では優勝候補の筆頭。
2014年アジア大会2位のダウレット・シャバンベイ(カザフスタン)は2015年世界選手権でも7位に入賞しており、出場枠獲得は時間の問題だろう。 2015年アジア選手権優勝のアイアール・ラザレフ(キルギス)も、遅かれ早かれ、出場枠を取れるだけの実力者だ。
2013年世界選手権5位で2015年アジア選手権3位のデン・ジーウェイ(中国)も上位を狙う実力はある。