※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
韓国から帰国した高校選抜チーム
約10年ぶりに参加した遠征の斎藤修団長(千葉・佐倉東高教)は「日本チームは元気があった。試合前の打ち込み練習を見た原喜彦副団長(新潟・新潟県央工高教)は『フリースタイルは全勝する。グレコローマンは全敗もありうる』と予想したが、フリーの全勝を見てグレコローマン選手が奮起し、最初の小川(翔太=茨城・霞ヶ浦)が快勝して完全に波に乗れた」と、日本チームの頑張りに満足そう。
試合には、日本から高田裕司専務理事と菅芳松事務局長が来てくれて選手に檄をとばしてくれた。「選手のモチベーションは違っていましたね」と言う。
練習では韓国体育大の選手とも練習し、互角に闘えていたという。「高校生では、日本の方が上ですね」と、日韓の力関係が逆転していることを感じたという。 今年の高校レスリング界を沸かせた3選手。左から石黒峻士(埼玉・花咲徳栄)、成國大志(三重・いなべ総合学園)、山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄)
斎藤団長と同じく、日韓の力関係は逆転したと見ている。原副団長は1980年代中盤から国際舞台で活躍した選手だったが、当時、1988年ソウル・オリンピックを目指す韓国の躍進はすさまじく、日本をしのぐ結果を残していた。
「強さも練習の内容も、あの時の3分の1くらいだと思います。当時は日本がはね返された。今度は日本が韓国をはね返したい」と、韓国チームが来日する11月22日からの交流で“完全逆転”を目指す。