※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
第29回を迎えた押立杯関西少年少女選手権は、地元の吹田市民教室が団体優勝を奪還。貢献したのが5・6年女子軽重量級で優勝した土井杏莉だ。前週の全日本女子オープンに続いての2週間連続での優勝であり、この大会の開会式では選手宣誓も務めるなど、八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍。最優秀選手賞を受賞した。土井は「決勝の相手は女子オープンの決勝でも闘った相手です。その時は思うように動けず、延長の1-0でやっと勝った内容でした。きょうは体が動き、4-0の差をつけて勝つことができたことがすごくうれしい」とにっこり。2週間連続の大会出場で多少の疲れはあったというが、ともに優勝したい大会だったので「頑張りました」と言う。
昨年のこの大会でも優勝し、今年は3月の全国少年少女選抜選手権、7月の全国少年少女選手権でも優勝している。選手宣誓の大役を任されたことから分かるように、今年の“吹田の顔”だった。しかし、「そうしたプレッシャーはなかったです。勝ちたい、という気持ちを強く持って闘いました」と言う。
昨年は全国大会3位。その悔しさをばねに、今年無敗という目覚ましい活躍を見せている。「寝技がうまくできなかったので、ローリングなどができるようにしっかり練習できたからだと思います」と振り返った。
卒業後もレスリングを続ける気持ちで、目標の選手は伊調馨選手。「相手にポイントを取らせず、圧倒的な強さで勝っています。伊調選手の強さを目指していきたい」と話した。
![]() 準決勝で闘う土井(赤) |
![]() 決勝で闘う土井(赤) |