2015.09.16

オリンピック出場枠獲得の87%がUWWランキング入りの選手

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 来年のリオデジャネイロ・オリンピックの第1次予選の世界選手権が終り、各階級6ヶ国のオリンピック出場国が決まった。

 今年のメダリストが、そのままリオデジャネイロ・オリンピックのメダル候補選手となることは間違いない。オリンピック実施の男女18階級のメダリスト72選手のうち、約85%にあたる61選手が、世界レスリング連盟(UWW)の発表した世界選手権前の最新のランキングに入っていることが分かった。

《各スタイル6階級のメダリストのうち、ランキング入りしていた選手》
■男子グレコローマン=18選手(24選手中)
■男子フリースタイル=22選手(同)
■女子=21選手(同)

 UWWランキングは、吉田沙保里選手や登坂絵莉選手のように国際大会に参加していなくとも、過去の実績によって1位から転落しない選手もいるが、最新の主要国際大会の成績によって変動。アクティブな活動をして成績を残している選手が上位にランクされる。

 ランキング入りこそが、世界のメダル圏内ということが証明された。ちなみに、各6階級で、オリンピック出場枠獲得となる5位以内の選手(6選手)でランキング入りしていた選手の割合は下記の通り。

《各スタイル6階級の5位以内の選手のうち、ランキング入りしていた選手》
■男子グレコローマン=25選手(36選手中)
■男子フリースタイル=30選手(36選手中)
■女子=33選手(36選手)

 108選手中、87%にあたる94選手がランキング入りの選手。中には無名の存在からメダルを獲得する選手もいたが、ランキングは各階級の選手の実力や勢力をかなり正確に算出していることがうかがえる。

 ちなみに、今大会のオリンピック階級に出場した日本選手は、出場枠を獲得した女子5選手はいずれもランキング入りしていた選手(他階級でのランキング入りを含む)。男子は高橋侑希(フリースタイル57kg級)、石田智嗣(同65kg級)、高谷惣亮(同74kg級)、松本篤史(同86kg級)の4選手がランクインしていたが、実らなかった。