2015.09.08

【世界選手権/第1日・出場選手の話】男子グレコローマン75kg級・金久保武大(ALSOK)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(取材=池田安佑美、撮影=矢吹建夫)

 ■75kg級・金久保武大(ALSOK)の話「今年に入って成績を残せていなかったので、いい意味で裏切りたいと思っていた。結果が出せずに終わってしまい、いろいろな人に支えていただいてこの舞台に立てたのに申し訳ないです。

 7月のポーランド遠征で右手甲のけががありましたが、気持ちはしっかり作れました。けがの影響で握力は65kgくらいあったのが10kg程度落ちていましたが、痛み止めも効いて、言い訳ができないくらいの状態でした。

 初戦のポーランド選手は、ポーランド遠征で何度もスパーリングをした相手。実力的には勝てる相手でした。得意のグランドができなかったことを後悔している。スタンドからの攻撃は、チャンスがあれば考えていたんですけど、投げるチャンスを作れませんでした。手のけがもあってスタンドがあまりできない分、グラウンド勝負で考えていた。

 (序盤で0-1になり)相手はその後、1点をしのぐ構えになり、点数が動かないようにしていた。そこを僕がしっかりと取りにいかなくてはいけないのに。グラウンドに持ちこむ展開にしないと、グラウンドができても宝の持ち腐れ。意味がないと痛感した。今日は自分にがっかりしてしまった。でも、やってきたことは間違っていないと信じているので、練習に励んで必ずオリンピックに行きたいです」