※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=池田安佑美、撮影=矢吹建夫) 無念の結果に終わった75kg級の金久保武大(AlSOK)
7月のポーランド遠征で右手甲のけががありましたが、気持ちはしっかり作れました。けがの影響で握力は65kgくらいあったのが10kg程度落ちていましたが、痛み止めも効いて、言い訳ができないくらいの状態でした。
初戦のポーランド選手は、ポーランド遠征で何度もスパーリングをした相手。実力的には勝てる相手でした。得意のグランドができなかったことを後悔している。スタンドからの攻撃は、チャンスがあれば考えていたんですけど、投げるチャンスを作れませんでした。手のけがもあってスタンドがあまりできない分、グラウンド勝負で考えていた。
(序盤で0-1になり)相手はその後、1点をしのぐ構えになり、点数が動かないようにしていた。そこを僕がしっかりと取りにいかなくてはいけないのに。グラウンドに持ちこむ展開にしないと、グラウンドができても宝の持ち腐れ。意味がないと痛感した。今日は自分にがっかりしてしまった。でも、やってきたことは間違っていないと信じているので、練習に励んで必ずオリンピックに行きたいです」