※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
1回戦を勝った66kg級の泉武志(一宮グループ)だが、2回戦で黒星=撮影・矢吹建夫
【ラスベガス(米国)】来年のリオデジャネイロ・オリンピックの予選を兼ねた2015年世界選手権は9月7日、米国・ラスベガスで開幕。男子グレコローマン3階級が行われ、66kg級の泉武志(一宮グループ)が1勝を挙げたにとどまり、3選手とも上位進出ならず。オリンピック出場枠は取れなかった。
泉は1回戦でナミビア選手を破ったが、2回戦で7月のピトラシンスキ国際(ポーランド)3位のマテウス・ベルナテク(ポーランド)に3-4で黒星。ベルテナクが次の試合で敗れ、敗者復活戦へ進めなかった。
75kg級の金久保武大(ALSOK)は1回戦でポーランド選手に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。98kg級の米平安寛(三恵海運)は初戦で昨年優勝のアルトゥール・アレクサニャン(アルメニア)に黒星。敗者復活戦に回ったものの、昨年の欧州選手権3位のマーティン・ハムレット・ニールセン(ノルウェー)に敗れた。
各選手の成績は下記の通り。
※敗者復活戦=負けた相手が決勝へ進んだ場合、敗者復活戦へ回れる。そこを勝ち進むと3位決定戦へ。
◎男子グレコローマン
【66kg級】泉武志(一宮グループ) 48選手出場
2回戦 ●[3-4]Mateusz Bernatek(ポーランド)
《試合経過》第1ピリオド中盤に泉が押し出しで1点。2分半すぎにも前に出たが、相手のそり投げを受けてしまい2失点。チャレンジ(ビデオチェック要求)するが、失敗して相手に1点が入る。第2ピリオドの序盤にさらに1失点し、終盤にパッシブで1点を返したが、3-4で敗れた。
※敗者復活戦へ回れず。
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1回戦 ○[4-0]Lukas Makana Thomas(ナミビア)
《試合経過》第1ピリオド、泉は前へ出る攻撃で相手を4度場外へ押し出して4-0。第2ピリオドはポイントこそなかったが、終始攻めて相手の反撃を許さず、4-0のまま振り切った。
【75kg級】金久保武大(ALSOK) 46選手出場
1回戦 ●[0-1]Mateusz Lukasz Wolny(ポーランド)
《試合経過》開始早々、金久保は相手にプレッシャーをかけて前に出るが、場外際で相手に振られて場外に出てしまい相手に1点が入る。第1ピリオドは0-1で終了。第2ピリオド、金久保は積極的に前に出るが、得意のグラウンドに持ちこめず、そのまま試合終了となった。
※敗者復活戦に回れず。
【98kg級】米平安寛(三恵海運) 36選手出場
敗復戦 ●[Tフォール、2:15=0-8]Marthin Hamlet Nielsen(ノルウェー)
《試合経過》圧力をかけて攻めた米平だが、2分頃にコーションを受けてパーテールポジションの防御。脇の下を決められて後方へ投げられて2失点。その後のローリングも守れず、0-8とされた。
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2回戦 ●[Tフォール、1:39=0-8]Artur Aleksanyan(アルメニア)
《試合経過》国際大会7連勝中の強豪相手にスタンドで組み手争いを展開した米平だが、コーションを取られてグラウンドに持ちこまれると、立て続けにローリングを4度決められた。1分39秒でテクニカルフォール負け。
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1回戦 BYE