※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年の世界選手権でオリンピックと世界選手権を合わせて16度目の世界一を目指す女子53kg級の吉田沙保里(ALSOK)。優勝回数のみならず、2大会を合わせた連勝記録でもカレリンの「61連勝」を超え、昨年までで「71連勝」をマーク。無人の野を行く吉田の強さだが、まだカレリンに追いついていないのが、メジャー大会(オリンピック・世界選手権・大陸選手)の優勝回数。
カレリンが24回(オリンピック3・世界選手権9・欧州選手権12)であるのに対し、吉田は23回(オリンピック3・世界選手権12・アジア選手権・大会8)。世界大会と大陸選手権を同格に扱うのも不自然かもしれないが、カレリンの偉大さのひとつに、メジャー大会に数多く出場して負けなかったことがある。
今年優勝すればメジャー制覇が「24大会」となり、カレリンの記録と並ぶ。来年のリオデジャネイロ・オリンピックで「25大会制覇」となるわけで、この記録での男女を合わせた歴代トップも時間の問題か。