2015.08.29

世界V5のスタンカ・ズラテバ(ブルガリア)が引退

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 女子72kg級で2006~08・10・11年の世界選手権で優勝したスタンカ・ズラテバ(ブルガリア=32歳)が現役引退を決め、現在、ボスニア・ヘルツェゴビナで行われている世界カデット選手権にコーチとして参加している。

 日本協会役員の質問に、現役は引退し、ラスベガス(世界選手権)には行かない旨を話した。

 ズラテバは2012年ロンドン・オリンピック決勝でナタリア・ボロベワ(ロシア)逆転フォール負けを喫した後、しばらく休養したのちに復帰。アゼルバイジャンのコーチとなった恩師を追って同国に本拠を構え、昨年の欧州選手権で優勝して実力を見せた。

 来年のリオデジャネイロ・オリンピックを目指すと思われたが、昨年の世界選手権は8位。今年は2月のクリッパン女子国際大会(スウェーデン)で中国の新鋭選手に初戦で敗れ、6月の欧州大会も初戦で敗れるなど低迷していた。

 2004年アテネ大会は12位、2008年北京大会は2位。ブルガリア・スポーツ界の期待を背負ったアスリートも、オリンピックの金メダルとは縁がなくマットを去ることになった。