2015.08.04

UWWネナド・ラロビッチ会長(セルビア)がIOC委員へ…レスリング界史上初

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 国際オリンピック委員会(IOC)はマレーシア・クアラルンプールで行っていた総会最終日の8月3日、新委員に世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ(セルビア=56歳)を選出した。

 国際サッカー連盟の会長辞任を表明したゼップ・ブラッター委員(スイス)が再選候補を辞退しており、国際競技連盟からの選出15枠の空いた1枠での選出と思われる。レスリングの競技連盟からのIOC委員選出は史上初めて。

 ラロビッチ会長は、レスリングがオリンピック競技からの除外の危機を迎えた2013年2月に国際レスリング連盟(FILA=現UWW)の会長代理に就任。同年5月に会長となり、レスリングを守るべく数々の改革やロビー活動をスピーディーに実行。オリンピック競技としてのレスリングを守った。昨年9月にはUWWの会長に再任した。

 ラロビッチ会長は「IOC委員に指名され、選ばれたことは光栄です。IOCは、スポーツを通じて友情や尊敬の念をはぐくむ権威ある機関です。私はオリンピックムーブメントにレスリングを存在させる権利を得ました。IOCの未来の成功とバッハ会長の掲げるアジェンダ2020に貢献することを楽しみにしています」と話した。