※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
IOCの新委員となったネナド・ラロビッチ会長は(右)とIOCのトーマス・バッハ会長(中央=ドイツ)。左は同じく新委員のセネガル・オリンピック委員会のディアグナ・ヌディアエ会長=提供・UWW
国際サッカー連盟の会長辞任を表明したゼップ・ブラッター委員(スイス)が再選候補を辞退しており、国際競技連盟からの選出15枠の空いた1枠での選出と思われる。レスリングの競技連盟からのIOC委員選出は史上初めて。
ラロビッチ会長は、レスリングがオリンピック競技からの除外の危機を迎えた2013年2月に国際レスリング連盟(FILA=現UWW)の会長代理に就任。同年5月に会長となり、レスリングを守るべく数々の改革やロビー活動をスピーディーに実行。オリンピック競技としてのレスリングを守った。昨年9月にはUWWの会長に再任した。
ラロビッチ会長は「IOC委員に指名され、選ばれたことは光栄です。IOCは、スポーツを通じて友情や尊敬の念をはぐくむ権威ある機関です。私はオリンピックムーブメントにレスリングを存在させる権利を得ました。IOCの未来の成功とバッハ会長の掲げるアジェンダ2020に貢献することを楽しみにしています」と話した。