※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【学校対抗戦日程】8月2日(土)・3日(日) 京都・舞鶴文化公園体育館
全国高校選抜大会で7年ぶりの優勝を飾った京都八幡(京都)
選抜では50kg級の谷山拓磨、55kg級の早山竜太郎、60kg級の志賀晃次郎が勝ち、チームスコアを一気に3-0として優勢をとり、4勝目を74kg級の中村来樹か84kg級の脇田俊之が取るのが勝ちパターンだった。軽量3階級がきちんと仕上げて臨むことができれば、春夏連覇も夢ではない。
同じブロックには、選抜2位の花咲徳栄を破って出場する埼玉栄(埼玉)がいて、お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。選抜は準々決勝で対戦し、京都八幡が3-0から74kg級を制して勝った。
埼玉栄は前回負けた60kg級の吉村拓海や84kg級の八木海里(選抜は74kg級)らの奮起に期待がかかる。74kg級にユース・オリンピック王者の山崎弥十朗を擁するだけに、周囲の踏ん張りで初のインターハイ制覇なるか。
■台風の目は、強豪2選手が加入したいなべ総合学園
反対のブロックでは、選抜3位の和歌山北(和歌山北)と飛龍(静岡)が順当に勝ち上がれば準決勝で対戦し、決勝進出を争う。和歌山北は選抜王者の三輪優翔(66kg級)、吉田隆起(74kg級)が6月の近畿高校選手権を制するなど実力を発揮しているのに対し、飛龍は東海高校総体の決勝でいなべ総合学園(三重)に2-5で敗れるなど(1試合は不戦勝)、不安材料がある。巻き返しなるか。
いなべ総合学園は4選手で闘っていた選抜から、昨年11月の全国中学選抜選手権優勝の基山仁太郎ら2選手が加入。底上げがなされている。初戦を勝てば、次が選抜で2-5で敗れた鹿屋中央(鹿児島)へのリベンジ戦となる。
鹿屋中央は全九州大会を全試合5-2以上のスコアで勝って優勝するなど安定したチーム力を持っている。勢いに乗る、いなべ総合学園を返り討ちにできるか。ここで勝った方が準々決勝で和歌山北との対戦になりそうだ。
名将・大澤友博監督が早くも指導手腕を発揮し、創部1年目で初出場する柏日体(千葉)は、順当に勝ち上がれば3回戦で飛龍と対戦。オール1年生でいきなり優勝争いに加わることができるか。
大澤監督の勇退した霞ヶ浦(茨城)は、3回戦でいなべ総合や鹿屋中央のいるブロックを勝ち上がったチームと対戦する組み合わせ。大澤監督の下で指導のイロハを学んだ入江和久新監督が“霞ヶ浦”の伝統を守ることができるか。