※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
記者会見に臨んだ吉田沙保里(左端)ら世界選手権代表選手
レスリングでは男子グレコローマン75kg級の金久保武大がポーランド遠征中で欠席となったが、女子53kg級の吉田沙保里、同58kg級の伊調馨、男子フリースタイル74kg級の高谷惣亮、同86kg級の松本篤史の4選手が顔をそろえ、オリンピック出場枠獲得への熱い思いを話した。
一言ずつの抱負では、吉田が「リオデジャネイロのキップがかかる世界選手権。必ず出場枠を取り、(オリンピックを合わせて)世界16連覇を目指します」と、伊調が「優勝目指し、世界選手権までにいい状態をつくれるように練習に励みたい」と、それぞれあいさつ。
続いてマイクを持った高谷は、野球界のスーパースター、大リーグ・マーリンズのイチロー選手を引き合いに出し、恒例ともなった独演会をスタート。「イチロー選手の言葉に、『特別なことをするために、特別なことをするのではない。特別なことをするために、ふだん通りの当りまえをやる』という言葉があります。ボク自身も、ふだん通りの、いつも通りの自分を出して、金メダルを目指して頑張っていきたい」と、優勝を宣言した。 健闘を誓った4競技の世界選手権代表選手
■吉田沙保里の話「世界選手権では5位までがリオデジャネイロ・オリンピックの出場枠。(目標は)金メダルしかないのですが、出場枠は絶対に取る、という気持ちです。世界の53kg級に出ている選手の動向を気にして結果などを見ています。去年のアジア大会の1回戦で闘った中国選手が優勝を重ねているので、警戒しています。中国だけでなく、オリンピック前年の世界選手権は出場選手数も多いのが普通で、厳しい闘いを予想しています。
左の肩甲(けんこう)骨を痛めて練習を休んだりしましたが、回復し、練習を再開できました。年齢(32歳)からして体力も落ちやすくなっていると思いますが、残る期間で体力をしっかり養い、外国選手のビデオ研究をしっかりやって臨みたい」
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■伊調馨の話「オリンピックの出場枠を目指す大会であり、メダルを取れば(実質的に日本代表に)内定する。オリンピックが目の前にあるという意味で、ふつうとは違う世界選手権だと思っています。
首、腰、ひざと、大事なところを全部痛めてしまって苦しんできましたが、完治に近づき、気にならなくなってきました。けがは今まで以上に気をつけなければならないと思います。その中で、自分のやりたい練習を絞り、集中的に練習することで今までと違う自分を見せればいいな、と思います」
創立50周年記念のケーキを相手にポーズをとる選手。すぐに、おなかの中に消えた! | |
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