※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
参加全選手による記念撮影
参加チームは、例年のワセダクラブ、京都八幡クラブ、大楠ジュニアの3チームに加えて、クリナップクラブが初参加。4チーム31選手による熱い戦いが繰り広げられた。
大会MVPは、初参加でCグループを制した高野翔(クリナップWC)、敢闘賞はFグループで優勝は逃したものの、昨年MVPの吉原允(ワセダクラブ)と激闘を繰り広げた手塚慧介(大楠ジュニア)と、Gグループの田島宏樹(ワセダクラブ)に授与された。
大会MVPに輝いた高野選手は、レスリング歴4年の現在中学2年生。「レスリング大好き。練習が楽しい」と初参加した大会を満喫。優勝して金メダルをうれしそうに眺めていたところ、さらなるプレゼントとして大会MVPが伝えられた。
手で顔を覆って信じられない表情を浮かべた高野選手。「泣きそうになりました。感動してうれしいです。攻めてタックルを取ることができた。また頑張ろうと思いました」と感無量の様子だった。 クリナップから初参加しMVPに輝いた高野翔選手とクリナップクラブ特別支援学級の遠藤隆監督(左)、クリナップの今村浩之代表(右)
「毎回約10名の選手を集めてマット運動を中心に行っています。その中で希望した生徒にキッズクラブの練習にも参加させるというスタンスを取っています」。キッズクラブの生徒には、高野選手を相手に練習する注意点を伝え、安全面に配慮して練習を行っているそうだ。
遠藤監督は「自閉症の子も体を使うことはいいこと。レスリングは危ないと思われがちですが『マットは柔らかいし、練習場は広くて意外と安全なんですね』と言われます。今後も続けて行きたい」と、クラブ活動の拡大に力を入れていく予定だ。
大会ゲストとして、同大会主宰者の太田拓弥氏(早大コーチ)とレスリング応援ソング「Dreamer」を共同制作したことで知られるシンガーソングライターの南努氏が来場。試合の合間に同曲のほか、子供の活躍を見守った親御さんたちの青春の曲、「夏の日の1993」や、大人気アニメ、忍たま乱太郎の主題歌 「勇気100パーセント」などを熱唱。子供たちも大喜びで歌いだして大盛況だった。
結果、試合風景は以下のとおり。(文・撮影=増渕由気子)
![]() 試合風景 |
![]() 特別ミニライブを行った南努氏 |
【各グループ結果】=グループ分けは、年齢や体重を考慮して主催者側で組み合わせを決定
▼Aグループ [1]加藤大輝(大楠ジュニア)[2]安間汀翔(ワセダクラブ)[3]小野田瑛介(ワセダクラブ)
▼Bグループ [1]佐藤弘基(大楠ジュニア)[2]久保田歩帆(ワセダクラブ)[3]篠田創(ワセダクラブ)
▼Cグループ [1]高野翔(クリナップWC)[2]正木扶(ワセダクラブ)[3])[3]新谷幸太郎(ワセダクラブ)
▼Dグループ [1]西村隆弘(京都八幡)[2]山下泰人(京都八幡)[3]伊藤直大(ワセダクラブ)
▼Eグループ [1]大塚亮太郎(ワセダクラブ)[2]安部健太(ワセダクラブ)[3]伏見健太(ワセダクラブ)
▼Fグループ [1]吉原允(ワセダクラブ)[2]手塚慧介(大楠ジュニア)[3]名切祐介(京都八幡)
▼Gグループ [1]関将大(ワセダクラブ)[2]小林優介(京都八幡)[3]藤井洸輔(大楠ジュニア)