※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
インドなどのメディアが報じたところによると、2012年ロンドン・オリンピックの男子フリースタイル66kg級銀メダリストで、アジアを代表する選手の一人、スシル・クマール(インド)は7月2日、今月6~7日に行われるインドの世界選手権予選への欠場を明らかにした。来年のリオデジャネイロ・オリンピックの第1次予選となる9月の世界選手権(米国・ラスベガス)は不出場となる。
練習中に負った右肩の負傷によるためで、クマールは「けがの完治までにどのくらいかかるかは分からない。オリンピック予選は来年もある。今、けがを悪化させるのは賢明ではない」と話し、前進のための後退であり、リオデジャネイロ・オリンピックへ挑む意思は示した。
5月に32歳になったクマールはオリンピックに3度出場し、銅メダル1個、銀メダル1個を獲得。2010年世界選手権ではインド初の世界王者に輝いた。ロンドン・オリンピックのあと1年以上休養。階級区分変更のあと、同僚が65kg級に決めたこともあって74kg級に上げてオリンピック4度連続出場を目指している。昨年のコモンウェルズ大会は同級で優勝していた。