※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=増渕由気子) 受賞を記念し、万歳三唱の日本協会・今泉雄策副会長(中央)ら参加者
受賞者側を代表して、全国中学生連盟の沼尻久会長は「昨年12月10日に高円宮妃殿下から直々に賞を賜りました。私の兄、直が日韓交流を始めて約50年、いろいろありましたが、これを支えてくれたのは日本協会の皆様、そして茨城県の田山会長です。こうしてお祝いに駆けつけていただき、心から感謝申し上げます」と謝辞を述べた。
政治面では難しい一面もある日韓関係だが、レスリングでは約半世紀に渡って毎年交流を続けてきた。福田会長が「北関東同士の日韓交流に始まり、中学の日韓交流、高校、社会人、審判、強化委員会、さらには理事同士でのゴルフ交流などを行ってきた」と、一つの競技で、これだけ多岐にわたる項目で交流した実績の立役者である沼尻会長を称えた。
乾杯の音頭を任された高田専務理事は、世界V5の金字塔を打ち立てた不朽のレスラーだった。「私も日韓交流を通して強くなれた一人です。ナショナルチームでも毎年日韓交流を行って強化をしていますが、これも沼尻会長の功績です。これからも交流を続けて行ってほしい」と激励した。
今年も、例年通りに全国中学生連盟をはじめ各団体で日韓交流が行われる予定だったが、前日の連盟理事会で残念な知らせが通達された。現在、韓国では重い肺炎などを引き起こすMERSコロナウイルス(通称MARS)が大流行し、国際問題に発展している。
沼尻会長は「今年の交流は、数日前にやむなく中止にしました。本当に残念ですが、もしウィルスを拡大させたりする原因になったら、多くの方に迷惑をかけてしまいます。沈静化されることを願って、また来年に韓国に行きたいです」と、残念そうに話した。
![]() 祝賀会風景 |
![]() あいさつする全国中学生連盟の沼尻久会長 |
![]() 沼尻会長の労をねぎらう日本協会・高田裕司専務理事 |
![]() 受賞した記念品など |