※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロンドン・オリンピックの初戦で伊調馨(ALSOK)と闘うマルティン・グレニエ
同選手は現在35歳。年齢的に今後の闘いは厳しかったかもしれないが、69kg級という最適の階級ができただけに、最低でも今年7月にカナダ・トロントで行われるパンアメリカン大会と9月に米国・ラスベガスで行われる世界選手権への出場を目指していた。
北京オリンピックでは、準決勝で伊調馨を追い詰め、ラスト数秒で逆転負けを喫した(その後の3位決定戦で米国選手に黒星)。左腕を痛めて満足に動かせない状態だったというロンドン・オリンピックでは、初戦で伊調と対戦して敗れ、敗者復活戦を勝って3位決定戦まで進んだが、モンゴル選手に敗れ、ともにメダルには手が届かなかった。