2015.05.17

世界V3のマルティン・ダグレニエ(カナダ)が引退

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 カナダのメディアが報じたところによると、2008~10年に世界選手権の女子67kg級で3連覇し、63kg級で2008年北京、2012年ロンドンのオリンピックに出場してともに5位に入賞したマルティン・ダグレニエ(カナダ)が5月13日、左腕のけがのため選手生活からの引退を表明した。2度手術したが、ハイレベルでの闘いをこなすには難しいという判断だった。

 同選手は現在35歳。年齢的に今後の闘いは厳しかったかもしれないが、69kg級という最適の階級ができただけに、最低でも今年7月にカナダ・トロントで行われるパンアメリカン大会と9月に米国・ラスベガスで行われる世界選手権への出場を目指していた。

 北京オリンピックでは、準決勝で伊調馨を追い詰め、ラスト数秒で逆転負けを喫した(その後の3位決定戦で米国選手に黒星)。左腕を痛めて満足に動かせない状態だったというロンドン・オリンピックでは、初戦で伊調と対戦して敗れ、敗者復活戦を勝って3位決定戦まで進んだが、モンゴル選手に敗れ、ともにメダルには手が届かなかった。