※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
約300人が集まった専大80周年記念式典。乾杯の音頭は同大学の教授だった松浪健四郎・現日本協会副会長
式典では。小幡文徳部長が「戦争をはさんでの80年。激動の時代とその後の大きな変化を経ての歴史であり、平坦な道ではなかったと思うが、絶えることなく上を目指し、オリンピックを頂点とする国内外で活躍できる選手を輩出してきたと思う。OBには、専大レスリング部で得た力を社会で貢献されている人も多い。誇りに思います」とあいさつ。
来賓として出席した日本協会の福田富昭会長は「専大のレスリング部には、世界で活躍された方が多くいるほか、プロで活躍する人も輩出している。プロ、アマの双方で活躍しているチーム。現役選手はそれに負けないように頑張り、ますまずのご繁栄をお祈りします」と激励した。
同大学は1936(昭和11)年に、早大、明大、慶大に続いて日本で4番目のレスリング・チームとしてスタート。最初の4大学リーグ戦(現在の東日本学生リーグ戦)で、しにせの早大を破るなどして2位となる好スタート。
1968年メキシコ・オリンピックのフリースタイル・フェザー級に金子正明(敬称略、以下同じ)が同大学の選手として初めて出場し金メダルを獲得。翌1969年には創部34年目にして東日本学生リーグ戦で初優勝。70、73年にも勝ち一時代を築いた。 1969年東日本学生リーグ戦で初優勝を遂げたチーム(日本協会80年史より=提供・鈴木啓三)
プロレスへ進んだ選手も多く、長州力(吉田光男)、馳浩(現監督=現日本協会副会長)、中西学、秋山準らがリングで一世を風びした。パーティーでは、専大のそうした歴史が上映され、招待客を楽しませた。
昨年は、東日本学生リーグ戦6位。個人では、全日本学生選手権で中村倫也(フリースタイル57kg級)と与那覇竜太(グレコローマン85kg級)が優勝し、全日本大学選手権でも中村が勝った。今年度から新しいレスリング場と合宿所ができ、新たな飛躍を目指している。
最後に馳監督から現役選手の紹介があり、魚住彰吾主将が「(個人では)まだタイトルを取れてないので、優勝できる選手になるよう努力したい。4日後には東日本学生リーグ戦があります、専大は長い間優勝していませんが、今年は優勝できるメンバーがそろっていると思うので、自信を持って勝利を勝ち取りにいきたい」とあいさつした。