※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(5月9日、カタール・ドーハ、取材=池田安佑美)
表彰台で笑顔の鈴木博恵(クリナップ)
エントリーが少なくて、準決勝、決勝と2試合だけでしたが、2試合でも優勝できてよかった。今日は、相手が押してきたところを横に振るのがうまくできた。けれどもポイントにはつなげることができなかった。それを改善していきたい。
72kg級から75kg級に階級アップして肉体改造をしているところ。トレーナーをつけて週3回見てもらって本格的にやっています。身長がないので、体重は3kgアンダーで闘っているけれど、これがベスト」
■男子グレコローマン59kg級・太田忍(日体大)=昨年の銀メダルに続く銅メダル「3位の結果は残念でした。去年と同じウズベキスタンの選手に連敗してしまった。作戦は立てていたけど、試合ではうまくいかなかった。前半に強くてスタミナがない選手だったので、第2ピリオドに持ちこんで勝負しようと思っていたが、開始早々、迷って技を出したところにカウンターを狙われた。
僕も相手を研究していたけど、相手も僕のことを研究していました。それが一枚上手でした。去年、アジア選手権で2位になってからこの1年、日本代表という自覚も出てきた。世界選手権に出て自分が権利を取って、オリンピックを決めなくちゃいけない。大事なところで結果を出せるようにしたい」
■男子グレコローマン85kg級・岡太一(自衛隊)=国際大会初のメダル獲得「海外の試合は、世界学生選手権5位などが最高成績で、今回が国際大会初メダルでした。メダル取ったことはうれしいですけど、いままで練習してきたレスリングが出し切れなかったので、反省したい。初戦からスタンドでは顔が横を向いてしまったり、2回戦ではグラウンドの切りが甘かった。
3位決定戦では、後半に手首を持ったままになってしまった。自分のレスリングをもう1度見直したい。6月(全日本選抜選手権)は自分のスタイルをもっと磨いてしっかり勝てるようにしたい。
■男子グレコローマン71kg級・井上智裕(三恵海運)=無念の初戦敗退「2年前のアジア選手権(インド)では銅メダルだったのと、今回の71kg級は目立った選手もいなかったので、優勝したいという気持ちがありました。試合の3週間前にひざをけがしてしまい、100パーセントの力が出せなかった。自分が出るといった以上、言い訳にすぎません。
決勝に進出したキルギス選手にはインド大会の時に勝っているので、自分が上位に進出できなくて悔しいです。6月の全日本選抜選手権はオリンピック階級の66kg級にチャレンジします。プレーオフに持ち込んで今年の世界選手権でメダルを獲りたいです」