※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全国高体連レスリング専門部は3月25日に行った全国常任理事会で、巻口実専門部長(新潟・八海高校長)の退職・勇退に伴い、4月1日から大阪・同志社香里高の校長に就任する福田耕治氏の就任を決めた。斎藤修理事長(千葉・佐倉東高)は再任。
新体制となった専門部。左から真田栄作事務局長、福田耕治部長、斎藤修理事長、藤本光晴審判委員長
福田・新部長は「多くの人から意見を聞き、レスリングを魅力あるスポーツにしたい。ルールの変更に際して迅速に対応できる体制をつくりたい。ルールへの対応が遅れたら強化が追いつかなくなる」と、審判出身者らしい就任の抱負。
再三言われている会場のゴミ問題などの選手のマナーについても取り組む予定で、「監督やコーチの指導にかかっている。処分することで対処することではない。監督の常識と良心の問題。そのことを繰り返し伝えて善処したい」と言う。
理事長を務めていた西日本学生連盟では、団体戦では抽選で試合順を決めており、それが面白さにつながっている。そうした制度の導入も一案として考えており、「会議に提案して意見を聞いてみたい」と、数々の改革を実行したい予定だ。
福田・新部長を「人間的に素晴らしい」と評する斎藤修理事長は、国際審判員をやってきた審判仲間。「レスリングを経験し、内部のいろんなことに熟知している人の部長就任は頼もしい限り。身を粉にして協力したい」と全面支援する構え。
新体制では、40代、50代の役員に混ざって34歳の高坂拓也・花咲徳栄高監督を事務局員に入れ、若い血を導入した。「全体が高齢化しているので、若手への切り替えが必要。私の残りの任期の一番重要なことは若手役員への切り替え」と話し、今後も能力とやる気のある若手を登用していく予定という。
《高体連レスリング専門部・歴代部長》
(1) 1958~1961年度 太田 浩(新潟・新潟商高)
(2) 1962~1987年度 上野幸一(東京・東京実高)
(3) 1988~1993年度 加藤 昭(宮城・仙台育英学園高)
(4) 1994~1995年度 馬場利宗(群馬・館林商工)
(5) 1996~1997年度 家島啓二(群馬・西邑楽高)
(6) 1998~2000年度 永島 武(群馬・西邑楽高)
(7) 2001~2003年度 本多昭夫(栃木・足利工大付高)
(8) 2004~2006年度 安楽岡弘久(栃木・足利工大付高)
(9) 2007~2012年度 糸永隆章(大分・日本文理大付高)
(10)2013~2014年度 巻口 実(新潟・八海高9
(11)2015年度~ 福田耕治(大阪・同志社香里高)