※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
3月27日(金)~29日(日)=新潟・新潟市体育館
《組み合わせ》
学校対抗戦 | 個 人 戦 | |||||||
50kg | 55kg | 60kg | 66kg | 74kg | 84kg | 96kg | 120kg |
関東高校選抜大会を制した埼玉栄(埼玉)。28年ぶりの全国選抜大会優勝なるか
昨年のユースオリンピック男子フリースタイル74kg級優勝で、国内4大会(全国高校選抜大会、JOC杯カデット、インターハイ、国体)優勝の84kg級の山崎弥十朗、昨年の全国高校選抜大会55kg級2位の吉村拓海の二本柱を中心に、28年ぶりの優勝をめざす。
120kg級は不在で、この面での不安は残るが、関東高校選抜大会優勝の立役者、オリンピック金メダリストの血を受け継ぐ50kg級の宮原潤の成長は頼もしい限り。
組み合せは、お互いに順当に勝ち上がれば、4回戦(準々決勝)で近畿王者の京都八幡(京都)か中国王者の高松農(岡山)と対戦する。京都八幡はインターハイ50kg級2位の谷山拓磨、昨年50kg級2位で55kg級の早山竜太郎を中心に軽量級の層が厚い。
準決勝進出を目指すもうひとつのブロックでは、九州王者の鹿屋中央(鹿児島)、東海王者の星城(愛知)、東北王者の秋田商(秋田)などが争う。JOC杯カデット58kg級王者の榊大夢を擁す鹿屋中央が抜け出すか。
■全選手が万全の状態なら花咲徳栄が有利か
反対のブロックでは、埼玉県予選で埼玉栄を破っている昨年のインターハイ王者の花咲徳栄が有力。県予選では埼玉栄を5-2で勝っているが、関東高校選抜大会決勝では、アジア・カデット選手権63kg級2位で66kg級の中村剛士が負傷で棄権したことが響き、優勝を逃した。中村の負傷がどの程度回復しているか。
74kg級の前田明都(埼玉・花咲徳栄)は関東高校選抜大会の学校対抗戦と個人戦で8戦全勝をマークし、安定しているが、その大会では腰痛のとの闘いがあった。84kg級にアジア・カデット選手権85kg級優勝の石黒峻士が控えているだけに、中量級の要となるべき両選手のコンディションが優勝の鍵となるだろう。
四国王者の多度津(香川)、北信越王者の高岡向陵(富山)、昨年3位の飛龍(静岡)などが花咲徳栄の決勝進出を阻止できるか。