2015.03.18

イランの女子レスラー、4月にロシアで“デビュー”!

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

《関連記事》2015年2月26日:イラン女子がベルト・レスリングに参加! 12月にはイランで女子の世界選手権


 ロシア・レスリング協会のホームページは、ベルトレスリングに取り組み始めたイランの女子選手が4月24~25日にロシア・ソチで行われるスポーツ・アコードのコンベンション(国際会議)でデモンストレーションを行うことを掲載した。正式な試合ではないが、イランの女子レスリング選手が国際舞台のマットの上に立つのは初めて。

 スポーツ・アコードとは、1967年に設立された国際オリンピック委員会 (IOC)の承認団体(旧GAISF)。93の国際スポーツ競技団体 (IF)とパラリンピック、ワールドゲームズなど16の国際スポーツ関係団体の合計109の国際スポーツ団体が、スポーツの普及やオリンピック・ムーブメントの推進、アンチ・ドーピングの徹底などを目的に参加している世界最大のスポーツ組織。現在は国際柔道連盟のマリウス・ビゼール会長が会長を務めている。

 毎年1回、国際会議が開かれ、各団体の理事会や総会、セッション、セミナーなどが行なわれるほか、競技団体やイベント開催都市などがブースが設置し、PR活動を行うなどしている。

 2013年5月にロシア・サンクトペテルブルグで行われた会議は、同所で開催された国際オリンピック委員会(IOC)理事会の直前に行われ、2020年オリンピックの存続を目指して野球など7競技を相手にした“生き残り戦”に挑んでいたレスリングは、この会議でIOC関係者などに存続のための積極的なPRを行った。

 今年は、世界レスリング連盟(UWW)の女子普及の努力をPRするため、イランの女子ベルト・レスラーを招待してデモンストレーションを行う。

 UWWは、1月にIOC博物館で、IOCのトーマス・バッハ会長(ドイツ)を招いて女子レスリング普及キャンペーン「スーパー8」の開始式を開催。今月7~8日にサンクトペテルブルグで行われた女子ワールドカップの際には、UWW女性委員会のイランの女性メンバー2人の出席のもとに委員会を開催。女子の普及促進へ向けた活動に力を入れている。