※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
グレコローマンで初優勝のアゼルバイジャン
アゼルバイジャンは予選リーグA組の初戦で地元のイランを撃破。3戦全勝で同組1位となった。決勝では、オリンピック王者や世界王者のいるロシアを相手に4勝4敗。勝ち点合計でアゼルバイジャンが18-17で上回り、ロシアを退けた。
2年ぶりの優勝を目指したロシアは71kg級に世界王者チンギス・ラバゾフ、75kg級にロンドン・オリンピック王者のロマン・ブラソフらを擁する布陣をしいたが、及ばなかった。
昨年に続く優勝を目指したイランは、予選A組の1回戦でアゼルバイジャンに2-6で敗れ、同組2位。3位決定戦でトルコを6-2で下し、3位に終わった。ロンドン・オリンピック王者のハミド・スーリヤンやオミド・ノルージらは出ていない。
5位以下は、ハンガリー、スウェーデン、ドイツ、アルメニアの順。各試合結果は下記の通り。
世界レスリング連盟(UWW)のホームページでは、4勝4敗に終わった決勝の勝敗は、「勝ち点合計の差」となっています。
昨年3月の女子ワー ルドカップ(東京)では、4勝4敗に終わった時は、(1)フォール勝ち、不戦勝の数が多いチーム、(2)テクニカルフォール勝ちの数が多いチーム、(3)テ クニカルポイント(試合でのポイント)の合計が多いチーム、(4)失ったテクカルポイント(失点)の合計が少ないチーム(5)最後の試合で勝ったチーム、 の順で勝敗が決まると各国に通達され、5・6位決定戦の米国-モンゴルと7・8位決定戦のハンガリー-ウクライナは、ともに4勝4敗で終わり、この基準に したがって勝敗が決まっています。(クリック) 3月の女子ワールドカップ(ロシア)に際し、4勝4敗で終わった時の勝敗の基準を確認する必要があると思われます。 なお、昨年の女子ワールドカップの基準を当てはめても、アゼルバイジャンの優勝に変わりはありません。 |
◎男子グレコローマン
▼決勝
アゼルバイジャン○[4-4]●ロシア
▼59kg級 Zaur Kabaloev(ロシア)○[3-2]●Elman Mukhtarov(アゼルバイジャン)
▼66kg級 Hasan Aliyev(アゼルバイジャン)○[5-1]●Artem Surkov(ロシア)
▼71kg級 Rasul Chunayev(アゼルバイジャン)○[警告、2-0]●Chingiz Labazanov(ロシア)
▼75kg級 Roman Vlasov(ロシア)○[Tフォール、8-0]●Elvin Mursaliyev(アゼルバイジャン)
▼80kg級 Rafig Huseynov(アゼルバイジャン)○[2-1]●Evgeny Saleev(ロシア)
▼85kg級 Islam Abbasov(アゼルバイジャン)○[フォール、4-4]●Davit Chakvetadze(ロシア)
▼98kg級 Nikita Melnikov(ロシア)○[警告、5-0]●Orkhan Nuriyev(アゼルバイジャン)
▼130kg級 Sergey Semenov(ロシア)○[2-1]●Sabah Shariati(アゼルバイジャン)
▼3位決定戦
イラン○[6-2]●トルコ
▼5・6位決定戦
ハンガリー○[6-2]●スウェーデン
▼7・8位決定戦
ドイツ○[6-2]●アルメニア
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【予選A組】
▼1回戦
アゼルバイジャン○[6-2]●イラン、スウェーデン○[6-2]●ドイツ
▼2回戦
イラン○[6-2]●スウェーデン、アゼルバイジャン○[7-1]●ドイツ
▼3回戦
イラン○[7-1]●ドイツ、アゼルバイジャン○[7-1]●スウェーデン
《順位》[1]アゼルバイジャン 3勝、[2]イラン 2勝1敗、[3]スウェーデン 1勝2敗、[4]ドイツ 3敗
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【予選B組】
▼1回戦
ロシア○[4-3]●ハンガリー、トルコ○[6-2]●アルメニア
▼2回戦
ロシア○[7-1]●アルメニア、トルコ○[4-4=内容]●ハンガリー
▼3回戦
ロシア○[6-2]●トルコ、ハンガリー○[5-3]●アルメニア
《順位》[1]ロシア3勝、[2]トルコ2勝1敗、[3]ハンガリー1勝2敗、[4]ハンガリー3敗