※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=保高幸子) 全日本~若手までが参加しての男女合同合宿
全日本チームの男女合同練習は昨年の5月11日以来だが、若手も含めた男女合同練習は初めて。総勢180選手(男子150名、女子30名)の選手数は、協会の合宿としては史上最多と思われる。報道陣も約50人が集まり、熱気のこもった練習が行われた。
日本オリンピック委員会(JOC)強化部役員である本協会の高田裕司専務理事と強化部スタッフの視察も行われた。高田専務理事は「レスリングは2年前に中核競技から外れるという騒動を経験し、100万人から署名をいただいた。オリンピックで途切れることなくメダルを獲っているレスリングの存在は大きいはず。来年のオリンピックでも活躍が期待されている。2020年東京オリンピックにつながるよう頑張ってほしい」と激励した。
先週、日本協会の幹部が参加して行われた強化委員会で、男女を含めたチームの統括を継続していくことになった栄和人強化委員長は「来年のリオデジャネイロ・オリンピックで女子は金4、メダル計6、男子は両スタイルで金2、メダル3つずつ。東京ではその3倍」ときっぱり宣言。 6面マットぎっしりを使っての練習
男子キャプテンの高谷惣亮(ALSOK)は「女子は世界レベルなので、いい刺激を受けられた。女子はみんなで声を出して盛り上げていこうというのがあるけれど、男子の若い選手は恥ずかしいという雰囲気がある。彼らが『俺たちも』という気持ちになれば、盛り上がっていく」と話し、男女合同合宿のメリットを話した。
世界選手権とオリンピック合わせて15連覇している吉田沙保里(ALSOK)は「男子の動きやスピードはやっぱりすごいので、目で見て盗みたい。ふだんと違う雰囲気の中で、男子の選手に見られているから、いつも以上にしっかりやろう、と思える」と、男子と同じ場所で練習することで刺激を得た様子だ。
今後は、100日合宿も予定されており、来年のリオデジャネイロ・オリンピックと2020年東京オリンピックの金メダル量産に向けて熱がこもってきた。
![]() 高田裕司専務理事の激励 |
![]() 協会最大規模の合宿に多くのマスコミが詰めかけた |
![]() 世界2位の高谷惣亮(ALSOK=右)のスパーリング |
![]() 松本慎吾コーチ(日体大監督)の指導 |