2015.02.12

イランで2100選手参加の大会が実現! レスリング史上最大のイベントか?

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 イラン・テヘランのアザディ・ホールで今月、シニア、ジュニア、カデット合同の「イラン・オープン選手権」が行われ、2100選手が参加。世界レスリング連盟(UWW)は「イラン最大の大会」と報じているが、「レスリング史上最大」と思われる。15面マットで行われ、観衆は8000人だった。

 この大会の勝者は、世界選手権の代表選考会となるイラン選手権への出場権を獲得するというが、イラン・レスリング協会が3部門合同で行った目的のひとつは、UWWがレスリングのオリンピック中核競技への復活を求めて推し進めているレスリングのグローバル化、ポピュラー化への協力という。

 会場の特別席には女性の姿もあったという。イランでは宗教上の理由で女性がレスリングを観戦することは禁止されているが、最近ではUWWの女性理事や外国人ジャーナリストの参加は認めていた。イラン・オリンピック委員会が、レスリングの発展と変化を目指した「a welcoming sign」(歓迎の印)として認めたようでで、UWWも歓迎の意を示している。

 同協会ではオリンピック・スタイルのレスリング大会として最大の大会をギネス申請する予定という。

 なお、大会では男子フリースタイルの世界選手権で2度優勝し、米満達弘選手のライバルでもあったメフディ・タガビが70kg級で優勝し、イラン選手権へコマを進めた。

15面マットが敷きつめられたアザディ・スタジアム

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