※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
東京都知事杯全国中学選抜選手権は11月23日(日)~24日(祝)、東京・駒沢体育館で行われる。
昨年は、男子で6月の全国中学生選手権の優勝者が勝ったのは3階級だけ。成長期で階級を上げる選手が多く、二冠制覇は厳しいのが現実。今年はどうか。女子は40kg級の須崎優衣(JOCエリートアカデミー)が3連覇を目指す。
各階級の見どころをさぐった。
《大会要項》
男 子 | 35kg | 38kg | 42kg | 47kg | 53kg | 59kg | 66kg | 73kg | 85kg・100kg |
女 子 | 34kg・37kg | 40kg | 44kg | 48kg | 52kg | 57kg | 62kg・70kg |
◎男子
【35kg級】=10選手
全国中学生選手権では実施されない階級。すべての選手にチャンスはあるが、強豪が同じ場所に固まった。昨年の全国少年少女大会32kg級3位の原科長城(千葉・チームリバーサル1)が初戦で同28kg級優勝の荒木瑞生(熊本・タイガーキッズ1)と対戦。
勝者が同32kg級3位の野坂晃誠(石川・金沢ジュニア1)と闘う。このブロックを勝ち上がった選手が、そのまま栄冠を勝ち取るか。
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【38kg級】=26選手
全国中学生選手権で優勝した選手が階級を上げたため、同2位の堤孔一(静岡・沼津クラブ2)が第1シード。
反対ブロックに全国少年少女選手権で5連覇を果たした塩谷優(東京・日本工大駒場中1)がおり、1年生での優勝なるか。堤孔一と双子の堤太一(静岡・沼津クラブ2)と準決勝で闘う組み合わせ。堤太一が勝ち、双子兄弟による決勝対決となるか。
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【42kg級】=50選手
全国中学生選手権の優勝者は階級アップ。優勝者を最後まで追い詰めた同2位の田中開偉(和歌山・新宮ジュニア2)が有力候補。
第2シードで、同38kg級で優勝した森川海舟(東京・AACC2)が昨年の38kg級に続いて優勝できるか。全国中学生選手権38kg級3位の大橋寛介(千葉・チームリバーサル2)が同じブロックで、お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。
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【47kg級】=65選手 47kg級での優勝を目指す服部大虎(茨城・水戸スポーツ少年団)
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【53kg級】=77選手
今大会最多77名が出場する。全国中学生選手権で優勝した選手は階級アップ。同2位の山口海輝(和歌山・新宮ジュニア3)が初優勝を狙うが、同47kg級3位の堤泰樹(静岡・沼津クラブ2)が同じブロックで、勝ち上がれば準決勝で対戦する組み合わせ。決勝進出を阻むか。
反対ブロックでは、全国中学生選手権47kg級で優勝した谷口日向(大阪・吹田市民教室3)が階級を上げての二冠制覇を狙う。同選手権で決勝を争った元同門の田縁真大(福岡・北九州クラブ3)が同じブロックで、お互いに勝ち上がれば準決勝で激突。新天地で変化しているかがカギ。
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【59kg級】=49選手
全国中学生選手権で優勝した選手は階級アップ。同2位の基山仁太郎(三重・四日市ジュニア3)が中学生最後の大会で初タイトルに挑む。同53kg級で優勝した榊流斗(JOCエリートアカデミー2)がこの階級に参戦。元同門対決の決勝戦となるか。
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【66kg級】=32選手
全国中学生選手権59kg級優勝の井筒勇人(和歌山・新宮ジュニア3)が、同選手権73kg級(3位)から階級ダウンしての挑戦の丸目哲郎(愛知・刈谷クラブ3)と争う。決勝で対決か。
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【73kg級】=22選手 激戦階級を勝ち抜けるか、大津拓馬(長崎・東長崎クラブ)
反対ブロックは、昨年59kg級優勝で今年の全国中学生選手権66kg級も制した石黒隼士(東京・GOLDKID’S3)と、全国少年少女選手権で5連覇を果たした山田脩(愛知・ゼントータル1)との争いになるか。
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【85kg級】=12選手
全国中学生選手権優勝の山本壮汰(静岡・沼津学園3)が優勝候補と言える。昨年3位の白井達也(大阪・エンジョイ2)が挑む。反対ブロックは、誰が決勝に出てくるか予想が難しい。
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【100kg級】=5選手
全国中学生選手権にない階級。同110kg級2位の武藤翔吾(千葉・野田一中3)が第1シード。決勝は同3位の鈴木翔真(茨城・猛禽屋クラブ3)との闘いか。どちらも初タイトルを狙う。
◎女子
【34kg級】=7選手
全国中学生選手権で優勝した櫻井つぐみ(高知・高知クラブ1)が二冠制覇を狙う。
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【37kg級】=8選手
全国中学生選手権3位の清水美海(京都・網野町少年教室2)が一歩リード。同じ京都府から出場の同34kg級3位の嶋田英莉(京都・京都海洋教室1)と決勝を争うか。
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【40kg級】=14選手
女子最大の激戦階級と思われる。昨年2位の植野麻奈美(京都・網野町少年教室3)がタイトルを取ることができるか。植野を10月の女子オープン選手権で破って(10-0)優勝している吉村涼菜(埼玉・埼玉栄2)が再び勝つことができるか。お互いに勝ち上がれば決勝で顔を合わせる
全国中学生選手権37kg級優勝の稲垣柚香(三重・一志ジュニア1)をはじめ、福永誠笑(岐阜・羽島市連盟1)、井上実奈梨(熊本・タイガーキッズ2)、吉元玲美那(埼玉・埼玉栄中2)と全国大会上位入賞者が顔を揃える。
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【44kg級】=15選手 3連覇に挑む須崎優衣(JOCエリートアカデミー)
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【48kg級】=21選手
全国中学選手権48kg級で優勝している谷口由夏(兵庫・芦屋学園クラブ3)に、同3位の五十嵐彩季(愛知・至学館クラブ3)が挑む。
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【52kg級】=20選手
全国中学生選手権を優勝した南條早映(JOCエリートアカデミー3)に、同大会で決勝を争った屶網さら(大阪・エンジョイ2)が挑むか。お互いに勝ち上がれば決勝で対戦。南條は2012年の44kg級、昨年の48kg級に続いての3年連続優勝に挑む。
数々の大会で優勝経験を持つ河内沙樹(大阪・堺リベラル中3)の巻き返しはあるか。屶網と同じブロック。
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【57kg級】
全国中学生選手権優勝者は階級アップ。昨年度、小学生の年間最優秀選手に選ばれた鏡優翔(栃木・下野サンダーキッズ1)が第1シード。
第2シードは全国中学生選手権で優勝者に準決勝で敗れた真田璃咲(新形・巻っずクラブ2)だが、鏡を10月の全日本女子オープン選手権で破って優勝した成國琴音(東京・文大杉並中3)が同じブロックにいる。真田と中学最後の大会でタイトル獲得を目指す成國との決勝進出争いか。
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【62kg級】 全日本女子オープン選手権V逸の雪辱を目指す松雪成葉(愛知・刈谷クラブ)
反対ブロックは横一線の状況で、だれが決勝に出てきてもおかしくない。
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【70kg級】
全国中学選手権優勝の松雪泰葉(愛知・刈谷クラブ3)に静岡勢が挑む形となった。同62kg級2位で同じブロックの丸山栞和(静岡・長泉ファイティング3)か、同70kg級2位で反対ブロックの清水丹音(静岡・沼津3)が、松雪ツインズを一角を崩せるか。