2014.11.02

多くの女性審判の輩出を目指して「女性審判リーダーを養成する講習会」行われる

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 全国少年少女連盟による「女性審判リーダーを養成する講習会」が11月1日、東京・味の素トレーニングセンターでスタート。全国から9人の女性審判が参加した。同連盟の今泉雄策会長は「ここに参加した人が、それぞれ最低2人の審判を養成してくれれば、新たなに20人の女性審判が誕生する」と話し、女性審判育成のリーダー的な役割を期待した。

 初期の少年少女レスリングの時から審判をやっている菅登貴子さんは「最初は、女性審判は3人だけだった。(女性のため)セコンドから強烈なクレームがきたこともあったけど、亡くなった山本憲子さん(山本美憂さんらの母)がき然とした態度ではね返してくれた」などと苦労を振り返り、遺志を受け継ぎ、立派な審判員となってくれることを期待した。

 初日は講義が行われ、少年少女レスリングのルールや歴史、審判員としての行動や心構えなどを伝授。講師の一人の藤川健治審判員(自衛隊)は「UWW(世界レスリング連合)の審判員にも負けないき然よした態度と誇りをもってほしい。向上心を持つことが大切」と指導した。

 第2、3日は実技や救命救急方法の指導などが行われる。

藤川健治審判員の講義

当時の写真を見せて初期の苦労を話した菅登貴子審判員