2014年世界チャンピオン（14）…男子グレコローマン85kg級／メロナン・ヌモンビ（フランス）

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

【男子グレコローマン85kg級】
メロナン・ヌモンビ（フランス＝Melonin Noumonvi）

　1982年10月10日生まれ、31歳。７歳からレスリングを始める。1998年世界カデット選手権を皮切りに、カデットとジュニア時代に各世界選手権や欧州選手権に多く出場しているが、メダル獲得はなし。シニアになってからの世界選手権や欧州選手権でもメダルには手が届かず、2004年アテネ・オリンピックは２戦２敗。

　その後、2006・07年欧州選手権３位など力をつけ、2008年北京オリンピックは５位に入賞。2009年世界選手権で２位となり、初めて世界のメダルを手にした。2012年ロンドン・オリンピックは５位で、2013年は欧州選手権３位、世界選手権９位と、トップレベルではあるが世界一には手が届かない立ち位置が続いた。

　しかし今年７月、世界選手権の前哨戦とも言われるピトラシンスキ国際大会（ポーランド）で優勝し、その勢いを持ち越して世界選手権で初優勝。オリンピックを除き、フランスのグレコローマンでは1987年のパトリス・ムリエール（57kg級）以来、27年ぶりの世界チャンピオンとなった。

（撮影＝保高幸子）

【2014年世界選手権・男子グレコローマン85kg級メダリスト】
［1］Melonin Noumonvi（フランス）
［2］Saman Tahmasebi（アゼルバイジャン）
［3］Zhan Belenyuk（ウクライナ）
［3］Viktor Loerincz（ハンガリー）