※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2014年「長崎がんばらんば国体」のレスリング競技は、10月13日(月=祝)~16日(木)、長崎・島原市の島原復興アリーナで行われる。9月の世界選手権(ウズベキスタン)やアジア大会(韓国・仁川)の代表選手も多く参加し、全日本選手権の前哨戦とも言える大会だ。
各部門各階級の見どころをさぐった。初めに成年フリースタイル。(エントリーをもとにした展望であり、けが等の状況は含まれていません)
《大会日程》
10月13日(祝)午前9時30分 開始式
午前10時 男子フリースタイル2回戦まで(成年・少年とも)
14日(火)午前9時30分 同決勝まで/表彰式
15日(水)午前9時30分 男子グレコローマン準々決勝まで(成年・少年とも)
16日(木)午前9時30分 同決勝まで/表彰式/総合表彰式
《成年フリースタイル・トーナメント表》
57kg | 61kg | 65kg | 74kg | 86kg | 97kg | 125kg |
※70kg級は実施せず
◎成年フリースタイル
【57kg級】 4ヶ月ぶりに対戦するか、森下史崇(赤)と高橋侑希
高橋のブロックには、全日本学生選手権2位の山崎達哉(東京・日体大)がいて2回戦で闘う組み合わせ。準決勝は昨年2位の守田泰弘(和歌山・和歌山県教育庁)が勝ち上がってくるか。
森下のブロックは昨年の高校三冠王者の樋口黎(大阪・日体大)がいる。3回戦(準々決勝)で森下と闘うか。
【61kg級】
世界選手権代表の鴨居正和(香川・山梨学院大)がエントリーしており、頭ひとつ抜け出ている。昨年の全日本選手権60kg級2位の川瀬克祥(三重・日体大)と全日本選抜選手権4位の有元伸悟(大阪・近大)が隣のブロック。全日本学生選手権2位の中田陽(兵庫・日体大)も同じブロック。学生選手による闘いは、だれが勝ち抜くか。
反対ブロックでは、全日本選抜選手権3位の阿部宏隆(茨城・国士舘大)や、全日本社会人選手権の上位を占めた菊地憲(秋田・秋田協会)、髙安直人(千葉・髙安組)、鈴木康寛(埼玉・自衛隊)らの中から決勝進出選手が出てきそう。
【65kg級】
昨年66kg級優勝で、全日本選抜選手権3位の田中幸太郎(京都・阪神酒販)と、昨年の世界選手権60kg級代表で全日本選抜選手権の3位決定戦で田中に惜敗した前田翔吾(福島・クリナップ)が同じブロックで、2回戦で顔を合わせそう。全日本選抜選手権70kg級2位の横山太(岡山・おかやま山陽高教)も同じブロックだ。
反対ブロックでは、全日本社会人選手権優勝の栗森幸次郎(秋田・三恵海運)が勝ち上がるか。
【74kg級】
昨年、世界選手権代表の高谷惣亮をテクニカルフォールで破って優勝した山中良一(愛知・日体大助手)が連覇を目指す。最大のライバルは、アジア大会70kg級で銅メダルを獲得し、衰えぬ実力を見せた小島豪臣(神奈川・中原養護学教)か。1階級上でどんな闘いを見せるか。お互いに勝ち上がれば決勝で対戦する。
山中のブロックでは、昨年の全日本学生選手権優勝の北村公平(京都・阪神酒販)が打倒山中の一番手と言えよう。今年の全日本学生選手権優勝の多胡島伸佳(秋田・早大)、昨年の東日本学生秋季新人選手権優勝の中村百次郎(佐賀・日体大)ら若手選手の台頭も期待される。
小島のブロックには、世界学生選手権70kg級5位の砂川航祐(千葉・柏日体高教)、昨年3位の椿和浩(宮崎・九州共立大)らがいる。小島の決勝進出を阻止できるか。
【86kg級】 86kg級にエントリーした74kg級世界2位の高谷惣亮(京都・ALSOK)
同じブロックでは、全日本学生選手権74kg級優勝(グレコローマン85kg級も優勝)の奥井眞生(和歌山・国士舘大)、全日本大学グレコローマン選手権85kg級優勝の岡嶋勇也(滋賀・拓大)らが高谷に挑むことになるか。
反対ブロックでは、昨年の全日本学生選手権2位の亀山晃寛(山梨・山梨学院大)、今年の全日本学生選手権2位の村山貴裕(青森・大東大)、全日本学生選手権85kg級優勝の与那覇竜太(沖縄・専大)、昨年のJOC杯84kg級優勝の桜庭正義(秋田・日体大)ら学生選手の争い。
【97kg級】
世界選手権代表2選手がエントリーしている。一人はこの階級代表の鈴木聖二(岐阜・岐阜工高教)。初戦で2012年ロンドン・オリンピック96kg級8位の磯川孝生(山口・徳山大職)と対戦する。磯川が実力をキープしているか。
同じブロックには、全日本学生選手権優勝の山本康稀(北海道・日大)、全日本社会人選手権優勝の木下駿(富山・自衛隊)、同86kg級優勝の佐々木健吾(岡山・自衛隊)らがいる。
もう一人の世界選手権代表は86kg級に出た松本篤史(群馬・ALSOK)で、鈴木の反対ブロック。全日本選抜選手権86kg級3位の赤熊猶弥(埼玉・自衛隊)、全日本社会人選手権2位の福井裕士(奈良・自衛隊)らがどう挑むか。
【125kg級】
全日本社会人選手権優勝で全日本選抜選手権3位の金沢勝利(岩手・自衛隊)が一歩リードの状態か。全日本社会人選手権2位の馬場貴大(長崎・島原高教)とは、お互いに勝ち上がれば2回戦で激突。
反対ブロックでは、全日本学生選手権3位の村上佳児(徳山大)、昨年のJOC杯120kg級優勝の池田雄人(愛知・近大)ら学生選手の闘いとなるか。