2014.10.03

金炫雨が韓国3人目の“グランドスラム”達成

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 韓国の中央日報は、アジア大会の男子グレコローマン75kg級で優勝した金炫雨(韓国)が、韓国レスリング界史上3人目の“グランドスラム”を達成したと報じた。

 金炫雨は2012年ロンドン・オリンピックの66kg級で優勝し、昨年はアジア選手権と世界選手権の74kg級で優勝している。今大会の優勝で、オリンピック、世界選手権、アジア選手権、アジア大会の優勝がそろった。レスリング界に「グランドスラム」という言葉は存在しないが、主要大会のすべてを制覇したことで、こう表現されたもよう。

 韓国では、現在フリースタイルの監督を務めている朴章洵 (男子フリースタイル74kg級)と沈灌虎(男子グレコローマン48・54kg級)が4大タイトル制覇を達成しており、金炫雨は3人目のグランドスラム達成者。

 ■朴章洵=1990年アジア大会(中国)、1992年バルセロナ・オリンピック、1993年世界選手権(カナダ)、1994年アジア大会(東広島)で優勝

 ■沈灌虎=1994年アジア大会(東広島)、1995年アジア選手権(フィリピン)、1995年世界選手権(チェコ)、1996年アトランタ・オリンピック、1998年世界選手権(スウェーデン)、1998年アジア大会(タイ)、1999年アジア選手権(ウズベキスタン)、2000年シドニー・オリンピックで優勝。

 日本では、吉田沙保里(女子55kg級)と伊調馨(女子63kg級)が達成している。アジア選手権がスタートしたのが1979年であり、それ以前の3大大会制覇者は、渡辺長武(フリースタイル・フェザー級)、市口政光(グレコローマン・バンタム級)、中田茂男(フリースタイル・フライ級)、金子正明(同フェザー級)、高田裕司(同52kg級)、富山英明(同57kg級)の6人。