※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
日本チームの第一陣として韓国へ向かった男子フリースタイル・チーム
和田貴広・男子フリースタイル強化委員長(国士舘大教)は「各選手ともコンディションはよく、やるべきことはやってきた。あとはぶつかるだけ」ときっぱり。今月初めの世界選手権(ウズベキスタン)の時に各国から情報を収集し、アジア大会に一番手を派遣する国が多いことを把握。世界選手権以上に気を引き締めて臨む覚悟だ。
リオデジャネイロ・オリンピックの予選は、来年の世界選手権が第1次予選で、そのあとアジア予選と続く。「アジア大会のレベルを勝ち抜かなければ、オリンピック出場枠は厳しい」と話し、ここを勝つ抜くことがオリンピックの道ということを強調した。
57kg級に出場する世界学生王者の森下史崇(ぼてぢゅう&Bum's)は「8月初めの国際大会(ジオルコウスキ国際大会=ポーランド)は1回戦負けで、不安が大きかったのですが、最後の合宿でしっかりできた。いい結果を出したい」と言う。
世界選手権は北朝鮮(ヤン・ギョンイル)が優勝したが、北朝鮮は今回のアジア大会の代表が一番手との情報。世界王者より強い選手が参加することになる。しかし、「北朝鮮に限らず、どの国もレベルが高い。スタッフの方から外国選手の映像をもらって研究しているが、これまでの成績は気にしない。どんな選手でも五分五分になると思う。その中で勝ち進んでいきたい」と気合を入れた。