９・27～10・１アジア大会エントリー選手・展望／女子

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

　2014年アジア大会・レスリング競技の女子のエントリー選手と各階級の戦力を探った。

　《アジア大会・大会日程》
９月27日（土）　男子フリースタイル57・70kg級／女子48・63kg級
　　  28日（日）　男子フリースタイル65・97kg級／女子55・75kg級
　　  29日（月）　男子フリースタイル61・74・86・125kg級
　　  30日（火）　男子グレコローマン59・71・80・98kg級
 10月１日（水）　男子グレコローマン66・75・85・130kg級

　◎女子

昨年の世界選手権51kg級を制した孫亜楠（左＝中国）。登坂と前年の世界チャンピオン同士の闘いが実現するか。

　《展望》

　世界チャンピオンの登坂絵莉（至学館大）に挑むのは、昨年の世界選手権51kg級優勝の孫亜楠（中国）、51kg級時代に２度アジア・チャンピオンに輝いており、今年のアジア選手権48kg級も制したタチアナ・アナンゾル（旧姓ベイカチュク＝カザフスタン）。フォールやテクニカルフォール勝ちの多い登坂だが、この２選手との対戦は６分間闘っており、接近した実力を持っている。

　今年のアジア選手権２位のナランゲレル・エルデネスー（モンゴル）や、昨年のアジア選手権48kg級優勝のパク・ヨンミ（北朝鮮）もあなどれない存在。

　■2013年世界選手権　　　：登坂絵莉○［11－７］●Tatyana Amanzhol（カザフスタン）
　■2014年ワールドカップ　 ：登坂絵莉○［６－４］●Sun Yanan（孫亜楠＝中国）

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　《エントリー選手》＝13選手
登坂絵莉（日本）
SUN Yanan（孫亜楠＝中国）＝2013年世界選手権51kg級優勝
AMANZHOL Tatyana（旧姓Bakatyuk＝カザフスタン）＝2014年アジア選手権優勝
ERDENESUKH Narangerel（モンゴル）＝2014年アジア選手権２位
PAK Yongmi（北朝鮮）＝2013年アジア選手権48kg級優勝
LEE Yumi（韓国）＝2014年アジア選手権３位
NGUYEN Thi Lua（ベトナム）＝2014年アジア選手権53kg級２位
Vinesh（インド）＝2013年アジア選手権51kg級３位
KYU Kyu Thein（ミャンマー）
CHOV Sotheara（カンボジア）
MUANGPOR Maliwan（タイ）
FILIPPOVA Margarita（トルクメニスタン）
YAKHSHIMURATOVA Dauletbike（ウズベキスタン）

　【55kg級】

　《展望》

　アジア大会４連覇を目指す吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ）に、２人の現役アジア・チャンピオンが挑む。４月のアジア選手権53kg級を制した鐘雪純（中国）と55kg級を制したヨン・インスン（北朝鮮）。鐘雪純は３月のワールドカップで吉田に完敗している。19歳でアジアを制したヨン・インスンの方が、体重的にも手ごわいか。

　アジア選手権60kg級２位から階級を下げてくるアイスル・Ａ・チニベコワ（キルギス）、８月のポーランド女子オープンを制したビャムバチェレン・スンデフ（モンゴル）らが優勝争いに加わってくるか。

　■2014年ワールドカップ：吉田沙保里○［Ｔフォール、3:36=11-0］●Zhong Xuechun（鐘雪純）

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　《エントリー選手》＝12選手
吉田沙保里（日本）
ZHONG Xuechun（鐘雪純＝中国）＝2014年アジア選手権53kg級優勝
JONG Insun（北朝鮮）＝2014年アジア選手権55kg級優勝
TYNYBEKOVA Aisuluu（キルギス）＝2014年アジア選手権60kg級２位
UNDEV Byambatseren（モンゴル）＝2014年ポーランド・オープン優勝
BABITA Kumari（インド）＝2013年アジア選手権３位
ABDILDINA Aiym（カザフスタン）＝2013年アジア選手権３位
SEYDAMETOVA Asem（ウズベキスタン）＝2013年アジア選手権53kg級５位
DORN Srey Mao（カンボジア）
UM Jieun（韓国）
PHINITH Soumaly（ラオス）
PHAM Thi Loan（ベトナム）

　【63kg級】

　《展望》

　2011年世界選手権67kg級優勝、2012年同63kg級３位を経て今年４月のアジア選手権63kg級を制した西洛卓瑪（中国）と、2010年世界選手権59kg級優勝で昨年の世界選手権63kg級２位のバチェチェグ・ソロンゾンボルド（モンゴル）の２人の世界チャンピオン経験者が優勝候補となろう。

　昨年の世界選手権63kg級３位ののエカテリナ・ラリオノワ（カザフスタン）は、今年はアジア・ジュニア選手権優勝、世界ジュニア選手権２位の成績で、あなどれない成長株。今年のアジア選手権では伊藤友莉香（自衛隊）がフォール勝ちしている相手ではあるが、20歳の若手なのでこの５ヶ月間で成長している可能性はある。

　渡利璃穏（アオシン・エィ・ダブリュ）は今年３月のワールドカップで西洛卓瑪を破っているが１点差の接戦、今月の世界選手権でバチェチェグ・ソロンゾンボルドに最後はフォール負けしたが大接戦。実力は均衡している。

　■2014年ワールドカップ ：渡利璃穏○［５－４］●Xiluo Zhuoma（西洛卓瑪）
　■2014年世界選手権　　：渡利璃穏●［フォール、5:47=4-10］Battsetseg Soronzonbold（モンゴル）

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　《エントリー選手》＝14選手
渡利璃穏（日本）
XILUO Zhuoma（西洛卓瑪＝中国）＝2013年アジア選手権63kg級優勝
SORONZONBOLD Battsetseg（モンゴル）＝2013年世界選手権63kg級２位
LARIONOVA Yekaterina（カザフスタン）＝2013年世界選手権63kg級３位
JAKHAR Geetika（インド）＝2013年アジア選手権63kg級３位
KIM Ranmi（北朝鮮）＝2011年世界選手権63kg級５位
KIM Kyeongeun（韓国）
LATXOMPHOU Oday（ラオス）
MAY Thazin Phue（ミャンマー）
AUTNUN Jaratrawee（タイ）
SHUMILOVA Violetta（トルクメニスタン）
CHEN Wen Ling（台湾）
SULTAMURATOVA Aziza（ウズベキスタン）
LY Thi Hien（ベトナム）

　【75kg級】

　《展望》

　昨年の世界選手権72kg級優勝の張風柳（中国）と、2012年ロンドン・オリンピック72kg級３位で今年のアジア選手権優勝のグゼル・マニュロワ（カザフスタン）が抜けている状況。昨年の世界選手権での両者の対戦は張風柳がフォール勝ち。どちらも今月の世界選手権には出場せず、アジア大会にかけてきた。

　その世界選手権で３位に入賞したブルマー・オチルバト（モンゴル）は、６度目の世界一を目指すスタンカ・ズラテバ（ブルガリア）を破っての２年連続の銅メダル。実力は十分だ。

　浜口は、個人戦では2012年ロンドン・オリンピック以来の国際大会。３月のワールドカップで張風柳と０－２の接戦を展開しており、優勝争いに加わる力は十分にキープ。マニュロバとの対戦が実現すれば、ロンドンで延長の末に敗れた雪辱戦となる。

　■2012年ロンドン・オリンピック ：浜口京子●［１－２（1-5,1L-1,0-4）］○Guzel Manyurova （カザフスタン）
　■2014年ワールドカップ　　　　 ：浜口京子●［０－２］○Zhang Fengliu（張風柳）

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　《エントリー選手》＝７選手
浜口京子（日本）
ZHANG Fengliu（張風柳＝中国）＝2013年世界選手権72kg級優勝
MANYUROVA Guzel（カザフスタン）＝2014年アジア選手権優勝
OCHIRBAT Burmaa（モンゴル）＝2014年世界選手権３位
Jyoti（インド）＝2014年アジア選手権３位
HWANG Eunju（韓国）
YU Ting（台湾）