2014.09.14

【世界選手権第6日・特集(インタビュー)】男子グレコローマン80kg級・角雅人(自衛隊)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

■角雅人の2014年世界選手権成績
1回戦 ●[Tフォール、2:07=0-10]Mohamed Skander Missaoui(チュニジア)

(撮影=保高幸子)

 ――1試合で終わってしまいましたが…。

  自分の実力を全然出せず、すぐに終わってしまって悔しいし、ふがいない。

 ――マットに上がるときにすごく緊張していたように見えましたが。

  やはり、あがっていた面があると思います。調子はよかったと思ったのですが、安易に左を差してしまって、簡単に技にかかりすぎてしまいました。得意は右を差すことですが、得意じゃない方を差してしまい、焦ってしまった。

 ――最初のそり投げを受けて、そのあと腰が引けたとかは?

  最初のそり投げの時は1点で抑えたのでよかったのですが、次のそり投げの時に頭から突っ込んで首を痛めてしまいました。その時は、おかしいな、と思う程度で、何点取られてもまだ第1ピリオドなんだから取り返せる、とは思ったのですが…。

 ――首の負傷がその後に影響しましたか?

  試合中は感じなかったです。試合が終わってから痛みが出てきました(頚ついねんざの可能性あり)。

 ――相手のことはビデオなどで研究していましたか?

  研究していました。絶対に勝てる相手だと思っていました。自信というか、絶対に勝つという気持ちでした。前に突っ込みすぎたかもしれない。

 ――そり投げを持っていることは?

  知らなかったです。

 ――世界選手権という舞台で感じるものは?

  初めて世界選手権に参加させてもらいましたが、国内の大会とかは雰囲気が違い、緊張した部分はありました。

 ――アジア選手権や世界ジュニア選手権とも?

  違いましたね。

 ――試合時間が短かったのですが、収穫は?

  自分の形でレスリングをしないとならない、と痛感しました。右差しだというのに、得意でない方で差してしまってやられてしまったので、自分のいいところをひとつも出せなかった。得意な体勢で相手と闘わなければならないと思いました。

 ――なぜ、得意でない方を差したの?

  くっついたり、押したりが自分のレスリング。あまりくっつけず、全部が中途半端だったからだと思います。

 ――メダルには手が届きませんでしたが、きのうの2人(清水博之、天野雅之)の活躍は刺激になりましたか?

  自分もやってやろう、という気持ちで張り切って臨みました。結果がこうなった以上、練習が全然足りないのだと思う。日本へ帰って、けがを治してすぐに練習したい。