※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
■土性沙羅(至学館大)の2014年世界選手権成績 決 勝 ●[4-5]Aline Focken(ドイツ) 準決勝 ○[6-3]Natalia Vorobeva(ロシア) 3回戦 ○[8-5]Anna Jenny Fransson(スウェーデン) 2回戦 ○[7-4]Alina Makhynia(ウクライナ) 1回戦 ○[フォール、0:50=6-0]Adina Elena Popescu(ルーマニア) |
(撮影=保高幸子) 世界一を目指した土性沙羅(至学館大)だが無念の銀メダル
土性 悔しいです。第1ピリオドで左足を痛めてしまった。
――世界一になったことのある選手を何人も(3人)倒しましたが。
土性 世界一の選手を倒しても優勝ではないので…。
――また来年ですね。
土性 優勝に向けて頑張ります。
土性は決勝の第1ピリオドに左足甲を負傷。試合後は痛みのため動けず、表彰式も欠席した。その後、ドクターに処置をしてもらい、骨折の疑いもあることから、翌日の状況を見て病院で診断を受けるかどうかを決める。
(一夜明けインタビュー)
――残念な結果でしたが、決勝を振り返ってください。
土性 タックル取った時に左足を痛め、それから自分のレスリングができなくなりました。優勝を目指して闘いましたので、銀メダルはうれしくない。
――骨折かもしれない、という状況でタックルにいってポイントも取りましたよね。
土性 ずっと痛くて、それでも2点を取ることができ、あとはどうしようか、と考えました。(第2ピリオドに)30秒ルールで1点を取られて2-1となり、守り切るしかないな、と思って、でもタックを取られて逆転され、取るしかないと思って行きました。そこで逆転できたのですが、ラスト30秒くらいに(正確にはラスト15秒くらい)に逆転されました。悔しいです。
――去年の3位決定戦の相手ですが、研究されていたとかは?
土性 それほどは感じませんでした。多少はされていたと思いますが、影響はなかったと思います。
――「たら、れば」になりますが、けがさえなければ十分に勝てる相手だった、と。
土性 負けは負けです。そうは考えません。
――72kg級のオリンピック・チャンピオンを破ったことで、限りなく金に近い銀メダルだと思います。
土性 金メダル以外は、1回戦負けと思っていますので…。
――けがの具合は?
土性 痛いです。骨折の可能性もあると聞きました。(現地で)病院には行きませんが、帰国してから診断を受けます。
――完治させないと全日本選手権に向けて不安ですね。
土性 まずしっかり治したい。その間、上半身などできるところをしっかろ鍛えていきたい。