2014.08.29

FILAがウズベキスタンに、エボラ出血熱禍の西アフリカ2ヶ国の入国を要望

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシアのインテルファックス通信によると、国際レスリング連盟(FILA)は来月8日から世界選手権が行われるウズベキスタンに対し、エボラ出血熱が猛威を振るっているナイジェリアとシエラレオネの選手の同国への入国を認めてくれるよう嘆願書を送った。

 同選手権にはナイジェリアから7選手、シエラレオネから2選手がエントリーしており、参加を希望しているという。ウズベキスタンはエボラ出血熱の感染を防ぐ方法を模索しており、今週末には入国の可否を決めるもよう。

 28日に終了したユース・オリンピック(中国・南京)では、国際オリンピック委員会(IOC)が感染地域のシエラレオネとリベリアの代表選手の参加を禁じ、ナイジェリアは自主的に不参加を決めた。

 世界保健機構(WHO)によると、エボラ出血熱での死者は26日までにリベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの4ヶ国で1552人に達したとのことで、実際には6000人にのぼっているとの観測もある。WHOは、「流行(の拡大傾向)は加速し続けている」との声明を発表している。