2014.08.27

福田富昭会長がIOCバッハ会長(ドイツ)と会談…ユース・オリンピック

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 日本協会の福田富昭会長は現在、国際レスリング連盟(FILA)のテクニカルデレゲート(技術代表)として中国・南京で行われているユース・オリンピックのレスリング競技に参加しているが、レスリング競技初日の8月25日、レスリング会場を訪れた国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(ドイツ)と会談した。

 バッハ会長が訪れたのは26日の午前10時から11時の1時間。福田会長と2人でレスリングを観戦しつつ、英語で会談したという。福田会長によると、まず昨年のレスリングのオリンピック競技除外騒動から復帰決定に対するお礼を伝え、2020年の東京オリンピック決定のお礼も伝えたという。

 続いて、福田会長の解説でグレコローマンの試合を観戦。豪快な技の展開に、福田会長は「『迫力がある』と話していた。レスリングはすごいスポーツだという印象を持ってくれたと思う」との感想。観客がかなり入っていて、レスリングの人気を再認識されたようだが、「予選だからまだ少ない。夕方の決勝はもっと多くの観客が入る」と説明すると、さらに驚いていたという。

 同会長は昨年9月のIOC総会まで副会長を務めており、IOC理事会がレスリングをオリンピック競技からの除外を決めたあと、当初からその決定に対する疑問を口にし、レスリング支持を表明していた。

 現在は「オリンピックアジェンダ2020」と銘打ったオリンピック改革に唱え、オリンピック憲章にとらわれない実施競技や実施種目の選定に取り組んでいる。2020年東京オリンピックでの実施競技争いで敗れた野球・ソフトボールが、東京大会での復帰にいちるの望みをかけているのは、「オリンピックアジェンダ2020」のおかげ。

 2024年大会までの実施が決まっているレスリングが、その後も実施され、中核競技に復帰するには、バッハ会長に支持されることが必要となろう。