※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
会場で紹介されるIOCバッハ会長(ドイツ)
バッハ会長が訪れたのは26日の午前10時から11時の1時間。福田会長と2人でレスリングを観戦しつつ、英語で会談したという。福田会長によると、まず昨年のレスリングのオリンピック競技除外騒動から復帰決定に対するお礼を伝え、2020年の東京オリンピック決定のお礼も伝えたという。
続いて、福田会長の解説でグレコローマンの試合を観戦。豪快な技の展開に、福田会長は「『迫力がある』と話していた。レスリングはすごいスポーツだという印象を持ってくれたと思う」との感想。観客がかなり入っていて、レスリングの人気を再認識されたようだが、「予選だからまだ少ない。夕方の決勝はもっと多くの観客が入る」と説明すると、さらに驚いていたという。 福田会長とバッハIOC会長
現在は「オリンピックアジェンダ2020」と銘打ったオリンピック改革に唱え、オリンピック憲章にとらわれない実施競技や実施種目の選定に取り組んでいる。2020年東京オリンピックでの実施競技争いで敗れた野球・ソフトボールが、東京大会での復帰にいちるの望みをかけているのは、「オリンピックアジェンダ2020」のおかげ。
2024年大会までの実施が決まっているレスリングが、その後も実施され、中核競技に復帰するには、バッハ会長に支持されることが必要となろう。