2014.08.24

FILAが2014年殿堂入り16人を発表、日本は5年連続で選出なし

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

殿堂入りを果たしたオリンピック3連覇のアルトゥール・タイマゾフ(ウズベキスタン)

 国際レスリング連盟(FILA)は、今年の殿堂入りの選手を発表。世界選手権(ウズベキスタン・タシュケント)開幕2日前の9月6日に同市内で表彰式が行われる。

 FILAの殿堂は、世界のレスリング界で偉業を達成した選手や、発展のために貢献した人が選ばれ、2004年から毎年10人程度を選出している。今年は16人が選ばれた。

 日本からは、2009年に吉村祥子さんが選ばれた後、5年連続で選出されなかった。

 今年の受賞者は下記の通り。


 【オフィシャル

■バスクー・アデュチ(モンゴル)=審判としてオリンピック6大会、世界選手権30大会以上に参加。1988年にはFILAゴールデン・ホイッスル賞を受賞。

■エンダー・ブユケルセン(トルコ)=審判としてオリンピック6大会、世界選手権26大会に参加。1995~2012年にFILAのインストラクター。1996年にはFILAゴールデン・ホイッスル賞を受賞。

 コーチ

■バディム・プサレフ(カザフスタン)=ソ連のコーチとして、オリンピック金メダリスト6人、銀メダリスト2人、世界王者13人を育成。

■ドミトリー・ミンディアシビリ(ロシア)=1970~2000年にソ連・ロシアのナショナル・コーチ。ドミトリー・ミンディアシビリ・アカデミーで多くの名選手を育てる。

 リーダー

■マテオ・ペリコーネ(イタリア=故人)=今年1月までFILA理事・副会長。

 女子

■サラ・エリクソン(スウェーデン)=1995・96年世界選手権優勝。他に、世界選手権で銀1、銅3を獲得。

■リセ・レグランド(フランス)=2004年アテネ・オリンピック3位。1995・97年世界選手権優勝。他に、世界選手権で銀1、銅1個を獲得。レスリングのオリンピック存続をかけた2013年の国際オリンピック委員会(IOC)の理事会と総会におけるプレゼンテーターを務めた。

 男子グレコローマン

■ザクシリク・ウジケンピロフ(カザフスタン)=1980年モスクワ・オリンピック優勝、他に、世界選手権1度優勝。

■ミカエル・リュンベリー(スウェーデン)=2000年シドニー・オリンピック優勝、他に、オリンピック銅1、世界選手権金2、銅1を獲得。

■シム・クォンホ(沈灌虎=韓国)=1996年アトランタ・2000年シドニー両オリンピック優勝。他に、世界選手権で金2、銅1を獲得。

 男子フリースタイル

■アスラン・ハダーチェフ(ウズベキスタン=ソ連、故人)=1983・86・87年世界選手権優勝。他に、銅1獲得。

■パベル・ピニギン(ロシア)=1976年モントリオール・オリンピック優勝。他に、世界選手権3度優勝。

■ラスール・ハデム(イラン)=1992年バルセロナ・オリンピック優勝。他に、オリンピック銅1、世界選手権金2、銀1を獲得。

■ベシク・クドゥホフ(ロシア、故人)=2012年ロンドン・オリンピック銀メダル。他に、オリンピック銅3、世界選手権金4を獲得。

 【レジェンド

■ウィルフリード・デードリヒ(ドイツ、故人)=1960年ローマ・オリンピック優勝。他に、オリンピック銀2、銅2を獲得(60年は両スタイルでメダル獲得)。オリンピックのメダル5個はレスリング史上最多。他に、世界選手権金1、銀2、銅2を獲得。

■アルトゥール・タイマゾフ(ウズベキスタン)=2004年アテネ・2008年北京・2012年ロンドンの3大会連続優勝。他に、オリンピック銀1、世界選手権金2、銀2、銅1獲得