※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
55kg級を制した小林大樹(茨城・霞ヶ浦)
竿本樹生(和歌山・和歌山北)との決勝は、リフトを2度決めるなどしての第1ピリオドでのテクニカルフォール勝ち。6試合のうち5試合をフォールかテクニカルフォールで勝つというすばらしい内容で、「うれしい。ふだん頑張ってきたことをすべて出せました」と、ホッとした表情の中に喜びを表した。
インターハイは、学校対抗戦には出場し4戦全勝と、同校の3位入賞を支えた。しかし、ひざを負傷し、個人戦は無念の棄権。同校の3位以内なしの責任の一端は負傷棄権した自分にもあると感じているよう、「この大会へかける気持ちは強かった」と言う。
心配だった負傷の回復は順調で、今回の試合には影響しなかった。しかし、3回戦の桑山裕貴(岐阜・中津商)戦で、減量の影響なのか、練習が不足していた影響なのかは分からないが疲れが出てしまい、4点を失うなど「きつかった」と振り返った。しかし、この苦しさを乗り越えると、「調子が戻ってきた」と言う。 リフトがさえて決勝も快勝
高校での練習以外では、中京学院大などの練習に加わらせてもらい、大学選手相手に力をつけてきた成果を十分に出せた大会だった。このあとの目標は国体での連覇。「今まで通り練習をしっかりやって臨みたい」と話し、「将来はグレコローマンでオリンピックへ出たい」と目を輝かせていた。