※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=増渕由気子) 郡山クラブの石尾雅美代表
石尾さんの父・石田博基さんは、全国少年少女連盟の創立以来、理事としてキッズ・レスリングの普及・発展のために尽力した功労者。1994年には郡山市で全国大会を開催している。
石尾さんは父の設立した郡山クラブから東京・安部学院高時代までレスリングを続けた競技経験者。同高の成富監督は「小原(坂本)日登美ともいい勝負をする選手だった」と振り返り、センスある選手だった。
この春、博基さんが亡くなり、そのあとを継いでクラブの代表に就任した。石尾さんは「父が作ってきたものなので、クラブに通う子供たちが頑張る限り、続けていきたいという家族の意向でした」と、後を継いだ経緯を説明する。 試合を裁く石尾さん
審判については、「今後も続けていきたい」と即答。女子レフェリーの育成に力を入れる同連盟は、この秋に女性審判による合宿を東京・味の素トレーニングセンターで予定しており、石尾さんも対象者の一人だ。
だが、「参加する方向で考えていますが、2泊の日程だと子供もいますので…」と複雑な心境を吐露する。石尾さんが子供の頃は、キッズの合同合宿の日程で、保護者にルール講習会やテーピング講習会などが同時に行われていたという。「子供の大会や合宿と同日程で審判講習会が行われると、参加しやすいですね」と話した。