2014.07.15

男子グレコローマンの全日本チームが日体大(横浜市)で合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 男子グレコローマンの全日本チームが7月14日、神奈川・横浜市の日体大レスリング場で合宿をスタート。日体大選手も加わり、熱気ある練習を行った。

 当初、この時期に韓国遠征が予定されていたが、先方の都合で中止。味の素トレーニングセンターの宿泊が取れず、日体大での合宿となった。2002年に国立スポーツ科学センター(JISS)が設立されて以来、東京での合宿は同所で、2008年からは味の素トレセンで行われてきた。日体大での全日本合宿はいつ以来か、だれも思い出せないほど久しぶりのこと。

 町田市の宿舎から日体大までコーチの運転するマイクロバスで通う合宿。味の素トレセンではマットサイドにふんだんに置いてある(株)明治提供の清涼飲料水はなく、味の素トレセンならではのケア施設もない。しかし、西口茂樹・男子グレコローマン強化委員長(拓大教)は「これも経験。自分たちが恵まれていることが分かってくれたと思う。たまにはこういう合宿もいい」と、いつもとは違う合宿を歓迎。

 日体大の若手選手が、せっかくのチャンスとばかりに全日本選手に思い切ってぶつかってきてくれることも、プラス材料ととらえている。西口委員長は「彼らは遠慮しない。全日本選手同士ばかりではなく、違った選手と練習することも必要」というメリットを強調。学生選手は技術的に未完成なだけに、ともすると突進してくるだけという場合もあるが、「外国選手にも、頭から突っ込んでくる選手もいる。世界選手権に向けて、いい練習になります」と、すべてのことを経験として受け止めることを選手にリクエストした。

 「韓国で思い切った追い込んだ練習をする予定だった。それはなくなったが、学生が全力でぶつかってきてくれるので、それに匹敵する練習ができる。徹底的に追い込みたい」と、19日までの合宿で徹底的に鍛える予定だという。

 そのあと、数選手がロシアやハンガリーに遠征して外国選手と練習を積み、他の選手は所属での練習をこなし、8月末の全日本合宿で仕上げて世界選手権へ挑む。

日体大の学生選手権も加わり、熱気ある練習が展開された

この日の朝、世界学生選手権から帰国した松本慎吾・日体大監督は早くもマットへ。59kg級の倉本一真(「自衛隊)に胸を貸す