※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2016年リオデジャネイロ・オリンピック(8月5~21日)のレスリング競技の代表選考システムが、国際レスリング連盟(FILA)の公式ホームページにすでに掲載されていることが分かった。(クリック)
前回のロンドン・オリンピックの時とほぼ同じ選考システムで、2015年9月に米国・ラスベガスで行われる世界選手権から予選がスタート。翌年5月まで計4度の予選が行われる。
オリンピックで実施されるのは、男子各スタイル6階級、女子6階級の計18階級。4度の予選を通じ、男子は各階級19選手の228選手、女子は各階級18選手の108選手、合計336選手が選ばれる。
男女比は「男子67.8%、女子32.2%」で、ロンドン・オリンピックの「男子78.7%、女子21.3%」に比べ男女格差が縮まった。
ここに、開催国ブラジルが1階級も資格を取れなかった場合に3スタイル合わせて最大4選手に出場資格が与えられる。さらに、Tripartite Commissionによる特別枠(通称ワイルドカード)の4選手が加わる。開催国枠が4に満たなかった場合は、後者に割り振られる。
上記の手順により、ロンドンと同じ合計344選手がリオデジャネイロのマットに立てる。
オリンピックに出場できるのは、1997年12月31日以前に生まれた選手(2016年末で19歳以上)で、1998年生まれの選手(同18歳)は医師と保護者の承諾のもとに出場できる。
なお、ロンドン・オリンピックまでは、出場権は選手に与えられ、「各NOC(日本なら日本オリンピック委員会)が変更できる権限を持つ」とされていたが、今回は「出場権は各NOCに割り当てられる」という記述となっている。
予選システムは下記の通り。
■第1ステージ:2015年世界選手権(9月7~13日、米国・ラスベガス)
・各スタイルとも、2015年の大陸選手権に出場した階級数と同じ階級数にしか出場できない(アジア選手権は5月6~10日、カタール・ドーハで予定)
・各階級上位6選手が出場枠を獲得。
※18階級×6選手=108選手が出場枠獲得
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■第2ステージ:各大陸予選(2016年3~4月)
・4地域(アジア、欧州、北中南米、アフリカ&オセアニア)で予選を実施。
・各スタイルとも、同年2月の各大陸選手権に出場した階級数と同じ階級数にしか出場できない
・第1ステージで出場枠を獲得した国は出場できない。
・各階級とも上位2選手が出場枠を獲得
※4地域×18階級×2選手=144選手が出場枠獲得
《各大陸予選の期日と開催立候補地》
アジア=3月18~20日:ウランバートル(モンゴル)
アフリカ・オセアニア=4月1~3日:カイロ(エジプト)
北中南米=4月8~10日:立候補なし
欧州=4月15~17日:ズレニャニン(セルビア)、イスタンブール(トルコ)、ブダペスト(ハンガリー)
※アジア選手権は2月17~21日、場所未定
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■第3ステージ:世界予選第1戦(4月22~24日)
・各階級とも、第2ステージまでに出場枠を取っていないすべての加盟国が出場できる。
・男子各スタイルの各階級は上位3選手、女子は各階級上位2選手が出場枠を獲得。
※(男子12階級×3選手)+(女子6階級×2選手)=48選手が出場枠を獲得
《開催立候補地》
カイロ(エジプト)、ブダペスト(ハンガリー)、ウランバートル(モンゴル)
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■第4ステージ:世界予選第2戦(5月6~8日)
・各階級とも、第3ステージまでに出場枠を取っていないすべての加盟国が出場できる。
・各階級とも上位2選手が出場枠を獲得
※18階級×2選手=36選手が出場枠を獲得
《開催立候補地》
イスタンブール(トルコ)、ブダペスト(ハンガリー)