2014.07.06

ロンドン銅メダリストの湯元進一(自衛隊)が復帰戦で優勝…全日本社会人選手権第1日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 全日本社会人選手権は7月5日、埼玉・和光市総合体育館で開幕。初日は男女の団体戦と個人戦の男子フリースタイルと女子が行われた。

 男子57kg級には、2012年ロンドン・オリンピック55kg級銅メダルの湯元進一(自衛隊)が約1年11ヶ月ぶりに実戦のマットに参戦。ブランクを感じさせないパワーでトーナメント5試合を勝ち抜き、見事に復活優勝。2016年リオデジャネイロ・オリンピックに向けて幸先いいスタートを切った。

 自衛隊勢は湯元以外も好調で、70kg級の野田寛人、74kg級の葈澤謙、86kg級の佐々木健吾、97kg級の木下駿、125kg級の金澤勝利が優勝し、8階級中6階級を制した。

 60kg級は決勝が昨年と同カードの菊地憲(静岡ク)-高安直人(高安組)となり、菊地が接戦を制して連覇。65kg級は栗森幸次郎(三恵海運)が優勝した。

 女子では、2010年世界選手権51kg級2位の堀内優(自衛隊)が2年連続で55kg級にエントリー。昨年は2位だったが、今年は決勝で永石美智(九州共立大=注・女子は大学生も出場可)を破って大会初優勝を飾った。

 4月のアジア選手権(カザフスタン)で2度目の優勝を飾った63kg級の伊藤友莉香(自衛隊)は圧勝で2連覇。75kg級の飯島千晶(警視庁ク)も2連覇を飾った。

 男子の団体戦は、今年から実業団とクラブチームの混合戦となり、試合形式は4チームで予選リーグ行い、リーグ1位同士が決勝トーナメントで闘う形式が取られた。これにより、どのチームも最低3試合をこなせるようになった。新形式で初チャンピオンに輝いたのは、昨年王者の警視庁クラブ。決勝で自衛隊を4-1で破って優勝した。

 女子は代々木クラブが、自衛隊を3-2の接戦で破って優勝した。

 各試合結果は下記の通り。(文=増渕由気子)


団体戦一覧表 団体戦トーナメント表

男子フリースタイル 一覧表 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg 97kg 125kg
 女   子 一覧表 48・53・55kg 58kg・60kg・63kg・69kg・75kg

 ◎団体戦

 ▼男子の部 [1]警視庁クラブ、[2]自衛隊、[3]ALSOK

 ▼女子の部 [1]代々木クラブ、[2]自衛隊


 ◎個人戦

 【男子フリースタイル】

▼57㎏級 [1]湯元進一(自衛隊)、[2]桑木黎(自衛隊)、[3]守田泰弘(和歌山クラブ)

▼61㎏級 [1]菊地憲(静岡クラブ)、[2]髙安直人(髙安組)、[3]鈴木康寛(自衛隊)

▼65㎏級 [1]栗森幸次郎(三恵海運)、[2]松本桂(長崎県協会)、[3]五位塚優(山梨県協会)

▼70㎏級 [1]野田寛人(自衛隊)、[2]杉本京介(福岡・東鷹高)、[3]梅野貴裕(愛媛県協会)

▼74㎏級 [1]葈澤謙(自衛隊)、[2]鎌田学(自衛隊)、[3]細越孝紀(警視庁クラブ)

▼86㎏級 [1]佐々木健吾(自衛隊)、[2]永田裕城(自衛隊)、[3]奈良部嘉明(筑西広域消防本部)

▼97㎏級 [1]木下駿(自衛隊)、[2]福井裕士(自衛隊)、[3]藤本健治(警視庁クラブ)

▼125㎏級 [1]金澤勝利(自衛隊)、[2]馬場貴大(長崎県協会)、[3]鈴木啓仁(ワセダクラブ)
    
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  【女子】

▼48㎏級 [1]青野ひかる(日大クラブ)、[2]伊藤小雪(環太平洋大)、[3]櫻井宏美(ランクアップ平野屋)

▼53㎏級 [1]入江ななみ(九州共立大)、[2]池亀優希(自衛隊)、[3]鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)

▼55㎏級 [1]堀内優(自衛隊)、[2]永石美智(九州共立大)、[3]伊郷里咲(自衛隊)

▼58㎏級 [1]正田絢子(網野クラブ)、[2]山中美羽(環太平洋大)    

▼60㎏級 [1]香山芳美(早大)、[2]歌田圭純(埼玉西部消防局)、[3]西村晴香(関大)

▼63㎏級 [1]伊藤友莉香(自衛隊)、[2]佐藤喜歌(自衛隊)、[3]津田香耶(自衛隊)

▼69㎏級 [1]工藤佳代子(自衛隊)        

▼75㎏級 [1]飯島千晶(警視庁クラブ)、[2]馬場菜津美(自衛隊)   

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 《個人賞》

 【最優秀選手賞】▼男子フリースタイル 湯元進一(57kg級=自衛隊)、▼女子 入江ななみ(53k級=九州共立大)

 【優秀選手賞】▼男子フリースタイル 菊地憲(61kg級=静岡クラブ)、▼女子 堀内優(55kg級=自衛隊)

 【敢闘賞】野田寛人(男子フリースタイル70kg級=自衛隊)、青野ひかる(女子48kg級=日大クラブ)