※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=増渕由気子、三次敏之、渋谷淳)
■男子グレコローマン71kg級2位・江藤紀友(自衛隊練馬駐屯地=決勝で同じ自衛隊の藤村義に敗れる)「2002~03年くらいから藤村義選手とは切磋琢磨してきて、この大会も藤村選手に勝つことだけを目標に出場してきました。決勝でそり投げにいってしまったのは余計でした。何であんなことをしてしまったのかなぁ、という気持ちです。この階級は66kg級の時に比べれば自分の体のサイズに合っていると思います。自衛隊体育学校の時と違って(現在は駐屯地勤務となったことで)、練習環境が決して恵まれているわけではないのですが、母校の拓大をはじめ、ほかの大学でも練習させていただいています。また、やり直します」
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■男子グレコローマン80kg級2位・角雅人(自衛隊=4月のアジア選手権代表。所属の大先輩に敗れ優勝逃す)「今大会で鶴巻さんが落としてくることは分かっていた。チャンスをものにできなかった。スタンドで点数を取りたかったんですけど、うまくしのがれてしまい、鶴巻さんの得意なグラウンドに持ちこまれてやられてしまった。グラウンドのディフェンスの対策はしていたけど、まだまだ実力の差がありました」
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■男子グレコローマン98kg級2位・大坂昴(三菱電機=決勝で齋川哲克から2ポイント取るも敗れる)「(斎川に)だんだん近づいてはいるけど、勝たなくちゃ意味がない。ポイントが取れたといっても、しっかりした技で取ったわけじゃないですから…。フィジカルでもテクニックでも負けています。(4月のアジア選手権で2位になり)海外でも通用した部分はあるけど、まだまだこれからです。まずは日本で優勝したいです」
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■男子グレコローマン98kg級・竹内亮亘(帝塚山大=西日本学生リーグの二部チームから果敢に参戦も、学生王者の米平安寛にテクニカルフォール負け)「二部リーグのチームであっても個人の力は関係ない。これまでに、二部の選手であっても新人戦優勝とかしている選手もいる。出られる大会にはすべて出たい。学生王者と闘うことになり、うれしかった。こんなチャンスはめったにない。力不足を感じましたが、むちゃくちゃ差があるとは思わなかった。組み手をもっと練習し、妥協しないで練習して、いつかリベンジしたい」
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■男子フリースタイル86kg級2位・松本真也(警視庁=決勝でライバルの松本篤史に敗れる)「自分から攻撃して点を取れませんでした。(松本篤史には3連敗?)松本選手の攻撃的なスタイルに対応できていない。前に出てくる圧力も力強いですね。アジア大会か世界選手権は行けるのであれば行きたいですが、それは協会が決めることです」
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■男子フリースタイル125kg級・岡倫之(ブシロード=優勝しながら、プレーオフで敗れる)「荒木田さんとの差は、ちょっと足りないくらいじゃない。本戦の決勝戦は、組み手で勝てて、アクションタイムも取れた。攻めれば行けると思っていたけど、プレーオフでは、荒木田さんが僕の対策をしていて、先に前に前にと攻められてしまった。世界選手権に出場はできなくなりましたが、次の天皇杯(全日本選手権)では勝ちたい。こんなところで負けていられないです」
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■女子55kg級2位・菅原ひかり(至学館大=51kg級からの階級アップ実らず)「ふだんから60kg級の人とペアを組んで練習しているので、階級アップに関しては気にしていなかった。監督に『ぶっ倒れるくらいまでやれ』と言われているのに、まだ試合後立っていられたので、まだまだだと思った。吉田(栄勝)先生と世界選手権に行くという約束をしていたけど、2度も世界選手権を逃してしまった。世界選手権に出場して、メダルを獲るまでは頑張りたい」
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■女子60kg級・村田夏南子(日大=階級アップ実らず、坂上嘉津季に負けて2位)「自分から仕掛けて攻めようとしたのですが、空回りしてしまいました。研究されていたのかもしれませんが、優勝を狙って出場しましたが、自分が弱かったから負けたということです。思うように試合運びができず、焦って雑になってしまったようです。55kg級の時と比べて相手の技が重く感じました。世界学生選手権に向けて出直します。今回は自分の通常の体重で闘いたいと思って60kg級に出場しましたが、階級もはもう一度見直します」
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■女子63kg級2位・伊藤友莉香(自衛隊=渡利に終了間際で惜敗)「最後逃げてしまったので、そこがいけなかった。勝っていても下がってはダメだ、と分かっていたけど、攻めるのが怖くて完全に受けに回ってしまった。点数だけみたら渡利選手との差は縮まっているのかもしれないですが、勝たなければならない。自分が成長したとは思っていない。世界選手権(に選ばれる)の可能性があるならば、最後まであきらめたくないし頑張りたいと思っている」