2014.05.25

北朝鮮がアジア大会(韓国・仁川)への参加を正式表明

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 韓国の朝鮮日報や北朝鮮の朝鮮中央通信ほかが報じたところによると、今年9月19日から韓国・仁川で行われるアジア大会に、北朝鮮が選手を派遣するとが正式に決まった、北朝鮮オリンピック委員会が明らかにした。

 北朝鮮は1988年ソウル・オリンピックに不参加するなど韓国と断絶状態の時期もあったが、2002年釜山アジア大会と2003年大邱ユニバーシアードに選手のみならず大規模な応援団を派遣するなど、近年、スポーツでの交流は行われていた。

 政治の世界では、北朝鮮の核実験に遺憾の意を表明した韓国の朴槿恵大統領に対し、北朝鮮が同大統領を「売春する遊女」などと批判。冷え込んでいただけに、アジア大会への参加が注目されていた。

 北朝鮮のレスリングは、2009年世界選手権の男子フリースタイル55kg級で、昨年の世界選手権の男子グレコローマン55kg級で、それぞれ優勝者を輩出。前回の2010年アジア大会(中国)では、18歳の選手が女子48kg級世界チャンピオンの坂本日登美選手を破るなど、男女とも軽量級を中心に強豪を擁している。

 北朝鮮の参加表明により、今度のアジア大会はアジア・オリンピック評議会(OCA)に加盟する45ヶ国・地域のすべてが参加するという。