※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=増渕由気子)
練習開始前に福田富昭会長が選手を激励
練習に先立ち、3スタイルの強化委員長が記者会見に臨み、2020年東京オリンピックに向けての「2020年日本レスリング協会ターゲット選手」3スタイル総勢39選手を発表(クリック)。
昨年の世界選手権女子48kg級優勝の登坂絵莉(至学館大)など大学生を中心とした選抜だが、中学生の須崎優衣(JOCエリートアカデミー)から先月のアジア選手権(カザフスタン)で銀メダルを獲得した男子グレコローマン98kg級の大坂昂(三菱電機)の社会人までの若手選手が選ばれ、協会をあげて強化する。
栄和人強化委員長は「東京オリンピックで3スタイル10個の金メダルが目標。女子は6階級で5個の金メダルと取ると約束したい。そのために、早々と選手を選んで強化していきたい」と、ターゲット選手の選定理由を語った。この制度は、随時見直しを計り、選手の入れ替えも発生する予定。
具体的な強化について、「私がソウル・オリンピックを目指した時は、500日合宿を行った。今回は1000日合宿を行いたい」とのプランを明かした。
また、今年の世界選手権(9月、ウズベキスタン)とアジア大会(9月、韓国)の代表選考方法も発表された。階級区分変更の関係で、女子は昨年12月の全日本選手権で優勝した48kg級の登坂、55kg級の吉田沙保里(ALSOK)、63kg級の渡利璃穏(アイシン・エイダブリュ)、72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)をアジア大会の代表に内定すると発表。世界選手権は6月の全日本選抜選手権で優勝した選手を元に強化委員会で選考して決める方針を示した。
男子は、基本的に1位選手を世界選手権とアジア大会に派遣する。実力伯仲の階級は、1位の選手をアジア大会、2位の選手を世界選手権などに分けて派遣する(今大会の優勝者と全日本選手権の優勝者によるプレーオフが行われた階級は、勝者が1位、敗者が2位。全日本選手権で優勝した選手が今大会も優勝した場合は、その選手が1位で、今大会の2位選手が2位。(下線部は5月12日に訂正した箇所)
正式には来月の日本協会理事会にて決定される。
![]() 練習前に3スタイルの強化委員長が会見 |
![]() 140選手が6面マットで汗を流した |