※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年初の両スタイルの合同合宿
1スタイルでの合宿に比べれば参加選手が多くなり、1人あたりの“練習スペース”は狭くなるが、グレコローマンの西口茂樹・強化委員長(拓大教)、フリースタイルの和田貴広・強化委員長(国士舘大)とも、時にはお互いに刺激し合う両スタイルの合同合宿が必要とし、日本代表として一丸となることを望んだ。
西口委員長は、先月のアジア選手権(カザフスタン)で59kg級の太田忍(日体大)が世界王者を破り、98kg級の大坂昂(三菱電機)がイランを破るなどしての「銀3」を評価する一方、「フリー、グレコとも金メダルがなかったことを忘れてはならない」と厳しく振り返った。
全体として、自分の力を出し切れていないそうで、「返し技が怖いから技をかけられない、では駄目。力を出し切るとは、そこで思い切って技をかけにいくことだ」と言う。「まだ上へ行ける。銀3を金3にしなければならない」と、今回の成績をベースにさらなる上昇を望んだ。
世界王者を破った太田忍(左)と後を追う文田健一郎のスパーリング
3分2ピリオドのトータルポイント制のルールになってから間もなく1年となり、多くの選手がこのルールに慣れてきたが、まだ2分3ピリオド時代の「ワンチャンスを待つ」という闘いが抜けていない選手もいるという。
「世界でメダルを取るためには、国内で圧勝できる攻撃力が必要」とし、多彩な技と体力で6分間を攻め切る攻撃力を期待した。
合宿は15日まで行われる。
![]() 田南部力コーチ、松永共広コーチによる技術指導 |
![]() グレコローマン・チーム |