2014.04.25

【アジア選手権第2日・特集】出場選手談話(男子フリースタイル3選手・女子1選手)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(取材=池田安佑美)

 ■61kg級・高塚紀行(自衛隊)「2年ぶりのアジア選手権でした。冬の遠征で手ごたえがあったので、行けると思っていた。敗者復活戦のインド戦では、1点を争って負けてしまい、それが順位につながってしまった。インドは柔らかくてやりづらい。第1ピリオドも取れそうなところがいっぱいあったのに、取り切れなかった。日本にはいないタイプなので、これからいろんなタイプと試合をしてそれぞれ適応できるようにしたい。61kg級と非オリンピック階級を選んだのは、60kg級で世界一、アジア一になっておらず、悔いが残っているから。納得のいく成績を残してから65kg級に臨みたい」

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 ■74kg級・山中良一(日体大助手)「初出場で3位だったけれど、自分からタックルに行ったポイントがほとんどんないのでダメですね。運がよかっただけ。イランと対戦してみて独特のレスリングだなと思った。点数が1点も取れなかった。攻め切れなかったです。この冬はヤリギン国際大会(ロシア)に出場し、今回のアジア選手権に出場できて、いい経験になった。大学を卒業し、今は日体大の助手として授業の手伝いをしながらレスリングを続けています。練習環境は変わらないので、目の前にあることをコツコツやっていきたいです」

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 ■97kg級・中井伸一(東計電算)「国際大会は去年10月のニューヨーク遠征以来。試合は緊張してしまった。海外選手と組んだらパワーの差を感じてしまうと思ったので、距離をあけたレスリングをしようと試みた。3回くらい片足タックルに入ったが、1本くらい決めたかった。決められずショックです。6月の明治杯(全日本選抜選手権)で勝って、世界選手権、アジア大会に出てみたい」

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 ■女子48kg級・岩群安奈(アイシン・エイ・ダブリュ)「3位は悔しいです。優勝目指していたので、準決勝で負けた時は3位決定戦も出たくないくらいショックでした。でも、最終的にメダルがとれたのはよかった。(負けた)準決勝のカザフスタン戦は、自分も組むのが得意にもかかわらず、相手の方が力が強くて、自分の動きがさせてもらえなかった。試合を通して悪かった部分は、タックル入ってからの処理が甘かったこと。よかったところは、最後まであきらめずに、どの試合も6分間攻めることができた。3位決定戦へ向けて、気持ちを切り替えられたこともよかった。今後は、(世界チャンピオンの)登坂選手に追いついて追い越して、自分も世界チャンピオンになりたい」