2014.04.24

【JOC杯展望】殊勲なるか、世界カデット王者の山本アーセン(バビロン高)…ジュニア・男子グレコローマン

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(4月26~27日、神奈川・横浜文化体育館)


《組み合わせ》 / 《大会進行》

 ◎ジュニア・男子グレコローマン見どころ
 

最大の注目は66kg級だろう。昨年のカデット69kg級を制し、世界カデット選手権でも優勝した山本アーセン(ハンガリー・バビロン高)が出場する。過去、嶋田大育(現国士舘大)や園田新(現拓大)など、カデット~ジュニアにかけて連続優勝した選手もおり、カデットの強豪なら翌年にはジュニアの優勝戦線に加わる実力はあると考えて間違いではない。

 まして世界王者、グレコローマンの本場のハンガリーで鍛えられているとなれば、優勝争いに加わる力は十分だろう。ただ、69kg級で闘っていた成長期の選手が、66kg級で実力を落とさずに闘えるか、という未知数の部分はある。

 山本は初戦で昨年3位・東日本学生新人選手権で春秋連続2位の高橋昭五(日体大)と対戦。減量明け初戦のこの一戦が大きなヤマとなりそう。全国高校生グレコローマン選手権と国体を制した澤田夢有人(静岡・飛龍高~日体大)らのいるブロックを勝ち上がったとして、最後に立ちはだかるのは昨年60kg級優勝の雨宮隆二(山梨学院大)か。全日本選抜選手権3位、全日本大学グレコローマン選手権2位(いずれも60kg級)の選手で、その壁を破れるか。

 60kg級は、全国高校生グレコローマン選手権と国体で3連覇した文田健一郎(山梨・韮崎工高~日体大)が大学デビュー。東日本学生秋季新人選手権55kg級優勝の竹下雄貴(日体大)らの壁を破れるか。

 74kg級は昨年66kg級優勝で世界ジュニア選手権3位の屋比久翔平(日体大)、120kg級は昨年優勝で、全日本学生選手権優勝の園田新(拓大)が強さを見せそう。

 50kg級は昨年3位の合田直記(法大)、84kg級は昨年3位の前田祐也(拓大)、96kg級は昨年2位の宮國雄太(国士舘大)が、それぞれ順位を上げるか。55kg級は昨年3位の野田康成(自衛隊)と東日本学生新人選手権で春秋2位の市岡克利(拓大)の争いか。